11月第三木曜日はボジョレー・ヌーヴォーの解禁日です。
日本では、バブル期以降、ワインブームも相まって年々認知度が増しており、先日もスーパーや酒屋のチラシ、ポスターには「ボジョレー予約承ります」の文字が躍っていた。
本来、今年のワインの出来栄えを見たり、出荷数を決めるために業者間内で試飲していたものが、一般市場に出回るようになり今に至るということだ。
日本はすぐ商売に絡める。バレンタインやホワイトデー、ハロウィンと同じく肩をならべる一つのイベントのように思える。
と思いつつ、単純な性質ので10年以上は確実に毎年買っていたりする。
ワインの味の違いや知識なんて相当なマニアからすればヒヨッコレベルなのに。
朝のテレビ番組で、ボジョレー解禁の様子が映し出されていた。
場所は、リヨン。リヨンはボジョレー地区に近いため、わりと大きなイベントが夜中から行なわれていたみたい。もちろん、夜中12時から振る舞い酒。
パリでは、近所のカフェやレストランでも「ボジョレー到着」のポスターがあちこちで見受けられた。
スーパーマーケットやワインショップでもボジョレー・コーナーが出来ている。
私もまた毎年恒例のごとく買いにいった。
ボジョレー・ヌーヴォー と言っても実は様々な種類がある。
ボジョレーは地区の名前だから、そのあたりで生産されたものはすべて「ボジョレー・ヌーヴォー」
さらにより厳しい選定を行なう村がいくつかあり、そこで生産されたものは「ボジョレー・ヴィラージュ」
品質的には
ヌーヴォー<ヴィラージュ
値段も
ヌーヴォー<ヴィラージュ
ここまでの簡単な知識は持ち合わせているものの、その中でも生産者によってまた多少違いが出てくる。
美味しいものを飲みたい場合は、やっぱり店の人に相談しよう!
近所のワインショップに夕方買いに行くと、ニコニコ顔のムッシュが今年のボジョレーについて教えてくれた。
「いろいろ種類があるけど、どう違うの?何がお奨め??」
間髪いれずひとつ手に取り
「これが最高。EXTRA!これは、昔ながらの方法で濾してないんだよ。今年はすごいよ!」
へぇ、traditionかぁ、今まで見たことないな。
「じゃ、それください」
とお奨めの一本を購入。6.5ユーロ也
ボジョレー地区の濾してないワイン。
通常、ワイン製造過程において澱などが出てしまうので、それを取り除く作業(フィルタレーション(濾すこと))することで濁りのないクリアなワインができるのだが、そのワインの持ち味である、うまみ、香り、コクや風味、雑味も取り去ってしまう。
ノンフィルター方式でワインを造ると、澱が瓶内にモワモワと残るが、旨味や香りの成分も多く残るため、複雑味があり、香りとコクが高いワインができる。 そうだ。
そのノンフィルタのワイン、
「これがボジョレーか?!」
というほど、濃い。濃厚というのがファーストインプレッションだ。
稚拙な表現を借りれば、山葡萄と、ブルーベリーと、カシスをミックスして濃縮果汁にして甘さを抜いた感じ。お奨めだけあってインパクトがすごい。美味しい。
コッテリしたラザニアに負けない強さがある。
今まで飲んだことのあるボジョレはさっぱりして、冷蔵庫で少し冷やして飲むくらいが良かったのだが
今回のノンフィルのボジョレはむしろ冷やさないほうがいいみたいだ。
まだ、一本目。他の飲み比べをしてないので何とも言えないが、さっぱり味にも出会ってみたい。
わ~! 飲んでみたい。
返信削除ってか、さすが、そっち価格だから安いね。
同じものを日本で買ったら高そう・・。 そうそう、お土産にもらったワイン、とても飲みやすくて美味しい❤
ダンナは家でワインは飲まないタイプなので、私ひとり占めで楽しんでいるよ!
ボジョレーも気にしていなかったけど、酒屋さんのぞいたら
色々売っているんだろうね~。予約分で終わりかな? そういえば、前に予約受付中のチラシもらったわ。
ぬくたんママさん
返信削除日本だと酒類はフランスの3倍って思ってください。日本でも家で晩酌するのにそんなに高いものを飲まないように、こちらでも毎日飲むワインってやっぱり手ごろのものが主流。
関税のせいで、庶民のワインが高級ワインになっている。。って思ってしまいます。まぁ、日本のiichikoもフランスではかなり高級品になってしまいます。
aligoteはお口に合いましたでしょうか?
さっぱりしているし、カシスリキュールと割って本場のdijon風キールを楽しんでください。