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2011年12月28日水曜日

覚書 就職活動その1

先日、移民局での面談の際、就職活動をしているか職安への登録はしているのか聞かれた。
滞在許可証が無事手元に届いてから就職活動を始めようと思っていたので、「まだです」と答えると、面接官が「え?何で、就職意欲無いの?!」と怪訝な表情で聞き返してきた。

滞在許可証が手元に来てから探そうと思っていたんです」と答えると、あ、それならいいわ。と職業訓練について説明してくれた。

移民が受けるべき4つの講習のうち、「職業訓練(直訳)」という項目がある。
※実際は就職支援的なもの
すでに働く場所が決まっている、もしくはすでに働いている人に関してはパスされるようだ。夫君もこれは受けたことがないと言っていた。

1週間ほど前、電話にてこの職業訓練の担当係員から「日時、場所の確認、持ち物の連絡」があった。
そこで「CV(履歴書)はもう書いた?」と聞かれたので、「いや、まだです。用意しておきます」と言っておいた。

一体、この職業訓練なるものは何をするのか?
あまり参考にはしないが、インターネット上の人のブログを見ると、面談形式で今までの職種だとか、今後希望する職種について聞かれるが、30分程度で終わるというもの。


一応、私にあてがわれた時間は10時半~13時半の3時間。半日講習と記されている。


3年前に同じく受けたという友人に聞くと、やはり3時間の予定ではあったが実際は30分、待ち時間が長かったが、わりとすぐに終わったという。
内容は、やはり面談形式で、今までの職種やどうやって就職口を探すかなど自分の書いていったCVを元にパソコンに入力して終わりだった・・ということだ。


CV(履歴書)については、かつて働いていたパン屋に出していたものがPCに残っていたのでそれを前日に、友人に添削チェックしてもらい万全の体制で臨んだ。


小部屋に通され、係官の女性とマンツーマン面談の始まり。
こちらとしては、「30分で終わる」という少しホッとしたような気分というか、「3時間みっちり面談ではない」という気楽さがあった。

はじめは、住まいについて問題はないか、いつフランスに来たのか、など身辺のことを聞かれる。

そして、今何か就職活動はしているか聞かれる。
「アノンス(求人情報)は見てます」と答えると、「何の?雑誌?インターネット?」と突っ込まれて聞かれる。「まだ、日本語サイトの求人です・・・」と言うと、「ソレジャダメよ!」と。「1年2ヶ月もブランクがあってフランス語も結構忘れてるし、とりあえず日本語で求人あるかなと思って。」「フランス語は少しずつ挽回できるから問題ない。とりあえず間口広げて探しましょう!」とやる気満々。

今までの職務経験&日本、フランスで取得したディプロム(資格・修了証)を元に、いろいろな分野から「こういう仕事はどう?」「これはどう?」と提案される。

ところが、だんだん話がエスカレートしてきて、「ホテルとかどう?」「旅行会社はどう?」「日本料理作れるなら和食レストランのキュイジニエどう?」とか「雑貨屋さん、MUJIとかどう?」とか

挙句の果てには「寿司つくれる?」これにはさすがの私も「NON!」「寿司は職人が作るのでできません。。」「じゃあ、マキは?これはできるでしょ?」ちょっとあきれ果てて「寿司には興味がない」というと、
やりたいか、やりたくないかじゃなくて、できそうか、できるかが大事なの!」と言われる始末。
とにかく、就職活動は間口を広げて行なったほうが見つけやすいということだ。

こんなくだりが多々ありつつ、できそうな職種それぞれのコード番号を書き出してくれる。(職安等にて希望職種コード番号が必要なため)

この職種探しが終わると、今度はその中でも一番やりたいことについて考えるタイムだ。
それを職業にするには、どうやったらできるのか?

彼女は私の持っているとある資格に目をつけた。私もそれを生かした仕事ができたら一番いい。
ちなみに寿司職人ではない。

まず、その資格がフランスでも適用できるかどうか審査をしなくてはならないそうだ。
審査費用は70ユーロ。もしダメならフランスで似たような資格があるからそれを取ったほうが良いと。

フランスでのその資格について彼女がその場で調べてくれる。
いろいろなコースがあるが、費用も少なくわりと短時間で取得できるコースが見つかった。
年明け早々願書受付がはじまると書いてある。彼女も「絶対行ったほうがいい、これがあれば就職にかなり有利になる!!」といって、ノリノリだ。というか、私も結構乗り気だ。

こまごまとしたくだらないやり取りやここには書かない超個人情報的なくだりも含めてたっぷり2時間
30分で終わってしまった人たちは、一体何を話したのだろうか??


個人的には、失業率が最悪なペースのフランスにおいて、外国人の就職支援をかなり丁寧にしてくれるのはありがたいと思う。

ちなみに、就職ちゃんとできているかどうか、追跡調査するとのこと。

2011年12月27日火曜日

覚書 仮滞在許可証

移民局にて健康診断&面談を受けた1週間後パリの警察署へ行くことになっていた。

ここは外国人が滞在許可証の交付、更新を行なうセクションのほか、自動車関係のセクション、商業許可のセクションなどもあり、建物も巨大だし中は迷路のよう。
2年前に車を買ったとき、車両登録で来たことがあるが、そのときとちっとも変わらない。

指定された部屋に行くと、そこは「商業許可&登録」のセクション。
店とか会社を登録するのに必要な膨大な資料を抱えた人たちがすでに何組か順番待ちしている。

今回の用件は違うんだけどな、、と思い受付を済ませるとすんなり書類を受け取ってくれた。
「これを記入して番号が呼ばれるまで待ってください」
ここからが長い。待つ、待つ、待つ。

到着から1時間ほどたって、番号が呼ばれ別室へ移動。そこに担当係員がいて、書類のチェック。

「はい、じゃまた呼びますので待合ソファで待っててください」

それから、また待つ、待つ、待つ。

また1時間たって呼ばれる。

係員に本チャンの許可証交付についての説明と証明書をもらい、次回更新時の説明を受け、証明写真を仮滞在許可証、その他資料に貼って完了。

これでやっと就職活動ができる。

2011年12月23日金曜日

クリスマスの街の土産物と名物菓子

西欧諸国ではクリスマスシーズンになると「クリスマス市」なるものが出現する。
小さな屋根つきの屋台で、クリスマスプレゼント用のグッズ、もみの木に飾るオブジェ、お菓子、食べ物、
そして、ホットワイン屋さんが人の集まる通りや広場に出店するのだが、ドイツの市は数、規模、かわいらしさでダントツなのだそうだ。
ドイツに住む姪の見せてくれる写真を見ると、なるほど納得。

フランスではストラスブールをはじめとするアルザス地方がクリスマス市(マルシェ・ド・ノエル)で有名だ。
それもそのはず、ドイツとの国境にある地方なので食べ物、街の雰囲気もドイツ風。
この時期はストラスブールへ行く観光客も増えるためTGVのチケットも高いし、宿も取りにくくなるそうだ。いろんな人から「クリスマスはアルザスへ行け」といわれるが「お金はあっても暇がない」もしくは「暇はあってもお金がない」というマイナス要因で却下になる。

今年は偶然、夫君が一泊二日のストラスブールでの仕事が入った。
「仕事だから・・」と口ではいいつつ、かなり楽しそうだ。
それならば、とお土産を買ってくるように頼んだ。

クグロフ(アルザス地方の菓子パン)


アルザスワイン(ピノ・グリとミュスカ)


思ったとおりマルシェ・ド・ノエル(クリスマス市)はたくさんあって、見ごたえがあったそう。
アルザス名物料理の買い食いを楽しんだ模様。。



クグロフをまた食べたくなったので今日は自分で焼いてみた。
昨年クリスマスじゃない時期に訪れたストラスブールで買った型を使って。
行ったつもりで積もり貯金するしかない。


2011年12月21日水曜日

覚書 健康診断&面談

この1年でフランス-日本を3往復。
3ヶ月ずつ滞在していると、パスポートコントロールで怪しまれること山の如し。
最後の日本入国時には税関にて「アナタ、こんなにEU圏を行き来してるけど理由はなんですか!!」と怪しげなバイヤーの如き扱いを受けて腹が立った。

しかし、今回はしかるべきVISAを手にして出国。帰りの便のチケットの有無も聞かれないし、滞在許可証の提示も要求されない。何か言われたら「ひかえおろ~このvisaが目に入らぬか!!」と言ってやろう。気持ちが大きくなって座席のグレードアップもしてしまう始末。

さてフランス入国後、滞在許可申請をしなくてはならない。visaはいわば数ヶ月間限定の渡航許可書だ。他の国のシステムは知らないが、visaを持っているだけで滞在が許可される国とフランスのように改めて滞在許可を申請する国がある。
昔は、入国後県庁(パリの場合は警察署)にしかるべき書類を持って提出、その後移民局にて健康診断&滞在許可証の発行という手順だったが、いつの間にかすっかり手続きが変わっている。
まずは、パスポートのvisaのページと入国スタンプのページをコピーしてそれを移民局へ書留で送る。移民局から召集書が送られてきたらその日に出向く。という手順だ。
この手順は、労働visaの人、フランス人配偶者の人、学生の人も同じそうで、それらの人たちのブログを見ると、書留を送ってから1ヶ月、2ヶ月たってやっと返事が来るということだ。

ところが、私が書留を送って無事届けましたという郵便局の控えとともに召集令状も郵便受けに入っていた。日付からすると、私の書類が届く前に投函している。1年間も我慢して待ったんだからそれくらいの特別待遇があってもよかろう。

召集令状には、健康診断と面談、滞在許可証の交付日程が記されている。
12月○日 8:30 厳守

その日は荒天。若干暴風雨ぎみ。バスティーユの移民局に8時に到着してしまったがもうすでに40人くらいの列ができている。傘を差しながらまだ真っ暗な中凍えて待つ。
健康診断の予約が入っている人の列と何がしかの申請を待つ人の列とだんだん広がってきて道路にまではみ出す。この状況を見ているはずなのに職員は一向にドアを開けない。
予定より少し遅れて中に入れた。
いろんなvisaを携えた人たちが総合受付で割り振られる。学生visaの人はそこに待機して、労働visaの人はこちらの部屋へetc.
私の番が来て、マダムはこちらへ、、、、と案内係に連れられて別セクションへ移動。
もう一人私と同じ状況のアルジェリア人のマダムも一緒だ。「あなた達は来週パリ警察へ行ってね、今予約するから」と案内を受ける。
その後、係りのおじさまに案内されきれいな塾の部屋みたいなところへ通される。
ここでは先程いた労働visaの人たちがすでに着席していた。

総勢約30名。パッと見はアフリカ系が半分、アラブ系と南米系が半々、中国人が5名くらい。日本人は私のみ。そこで私達は「ようこそフランスへ」というビデオを見た。
内容は、フランスの三大標語Liberté, Égalité, Fraternité(自由・平等・博愛)の解釈や宗教観なども含め、フランスの紹介イメージビデオ風なものであった。
コーヒーやジュースなどの飲み物も用意されていたので、皆それを飲みながら鑑賞。

ビデオ鑑賞が終わって軽いレクチャーがあり、その後は健康診断へ。
ここでの健康診断は2007年以来だ。テキトーな感じの身長体重測定のあとレントゲンへ。
レントゲンが終わると、個別の部屋に入り医者に問診を受ける。最後は胸部レントゲン写真をお土産に持ち帰る

その後、移民局の職員による個別面談があった。
住所、電話などの確認から、セキュリティソシアル(国民保険)の有無、学歴、職業などなどの質問を受ける。そして移民が受けるべき講習の丸一日コースのフランス市民生活講習と半日のマンツーマン形式の職業訓練の予約をその場で入れてもらう。日付は自分で選ぶことができる。
滞在身分によって丸一日コースの講習を2科目とる人もいるようだ。この面談を通して仏語レベルがチェックされ、一定レベルに達していないと強制的に語学学校へ行くことになるとのこと。ただし無料。

面接後にフランス生活に関する講座受講終了書とフランス語習得済みの証明書をもらう。

2011年12月20日火曜日

覚書 VISA

覚書用にさらっと書き記しておくことにする。


1年前に申請していたVISAの許可が下りたとのこと、移民局とパリ警察から連絡が来て慌てて日本へ帰ったのが10月中旬。
「すみやかに日本の領事館にてvisaを受け取り、フランスへ入国するように」

麻布にあるフランス大使館にて引取りなのだが、労働visa、学生visa、ヴィジターvisa、フランス人の配偶者visaについては記載がある。肝心の私パターンのVISAについて必要提出書類などは大使館ホームページに何一つ書かれていない。メールで問い合わせても返事すら来ない。大使館から実家に直接連絡が来ることになっていたのだが、まだ来ないとのことで一か八か必要とされそうな書類をすべて持参してRDV(予約)を取り付け直接窓口に行くことにした。

日本に帰国した次の日の午前中にRDVを設定していたので、頭がフラフラになりながらどうにかこうにかたどり着く。
受付を済ませ待つこと小一時間。やっと名前が呼ばれた。
移民局からの手紙とパリ警察からの手紙を提示し、状況を話すと「ちょっとお待ちください」と言われ待つこと数分。他のスタッフの方が「あー、○○さん来た来た、今日ご自宅に案内を送ったところだったんですよ。移民局より連絡もちゃんと来てます」

しかるべき書類をいくつか提出。指紋を取って、証明写真もその場で撮られてお会計。。
「99ユーロ分を日本円でお願いします。」
そのときのレートで10000円ちょっと支払って手続き完了。1週間後に取りに行くことになった。

次の日、実家にフランス大使館から手紙が届いていた。

1週間後、無事VISAを取得。次の関門はフランスでの滞在許可証申請だ。

季節限定製品

私の周りには「モン・ドール」ファンが多い。
秋口から寒くなってくるとモンドール、モンドール言っている人が多数出現する。
フランスの食べ物に詳しい人はそのモンドールなるものが「チーズ」とすぐに思いつくだろう。
私は、チーズが苦手なのでその手の話には滅法弱い。

昨日、スーパーに買い物に出かけた際、夫君が「今週のチーズ選び」をしていた。
彼はワイン&チーズがいける口。
たまたま目にモンドールが入ったので、「季節ものだから」という理由で買ってみた。
※この5年間一度も買ったことはない。

いろんな人が「美味しい、おいしい」と言っているのを聞いていたので、さっそくwikipediaで調べた。
どうやら季節限定で作られるフランスのスイスとの国境付近原産のチーズらしい。
中身はトロトロとろける感じでスプーンですくってバゲットなどに塗って食べるのも良し、チーズフォンデュにしてもよしとのこと。

うっすら白カビの生えた表皮をめくるとトロりんとろ~んのチーズがあわられる。


チーズをそのまま食べるのは苦手だが、話の種にちょっと味見。

クセがない。。

チーズ嫌いの私でも食べられる。

残ったぶんはチーズフォンデュにしよう。

ちなみに、500g弱で6ユーロ程度。生産者によって差がありそうですよ。

2011年12月11日日曜日

一人鍋。

今日は、ストラスブールへ出張する夫君を見送りに東駅へ行った。
そのついでにと言っては何だけど久々にbelleville「ベルビル」へ豆腐を買いに行くことにした。

bellevilleはパリ第二の中華街。規模は13区が圧倒的に大きいが中華に混じってベトナムやタイなど東南アジア全域的濃さがある。19区のbellevilleは小ぢんまりしているが、より中国色が強くギラギラした感じがする。


自宅からは対極方面であるためほとんど足を踏み入れないエリアではあるが、ここに美味しい豆腐やさんがあるのだ。

東駅で見送った後、メトロでbelleville駅へ向かう。
普段乗りなれない路線のホーム。地域柄なのか。いかにも柄の悪そうな連中が屯している。
普段見かけることのない奇人ぽい感じの人もいる。

ものの10分程度で到着し、お気に入りの佳美豆腐店へ。
bellevilleには2軒手作り豆腐店がある。
しかも同じ通りで10mくらいしか離れていない。手前の店と、佳美と。
個人それぞれ好みがあると思うが、私は断然佳美派。
間口も狭いし、シャッターも半分閉まってるような店。自動扉があるわけでもなく、ドアノブをガチャっとして入らないといけない、わりとハードルの高い店。手前の店は、外からでも「豆腐売っている」とわかるようにガラス越しに豆腐の入っているショーケースが見える。
佳美は看板には「豆腐」と銘打っているが、ドアを開けて一番奥まで入っていかないと何が売られているのかさっぱりわからない。


ここ1年、日本とフランスと行き来していた為この豆腐ともすっかりご無沙汰。しっかり値段も上がっている。
日本で言う、「木綿」と「絹ごし」をそれぞれ1つずつ購入。2.3ユーロ。それでも安い。

大きさは日本の倍以上ある。

今日は一人の晩餐。湯豆腐を食べようと思っていたが、鶏肉など入れて、やっぱり鍋にすることに。

日本土産の「桃屋の辛そうで辛くない少し辛いラー油」を加えて、あ~美味しい。

日本メーカーの豆腐は日本食料品店で買える。しかし、高すぎる。
個人的意見だが、日本メーカーのレトルト豆腐を高い金を出して買うなら、多少小汚い店でも安くて美味しい、その場で手作りの豆腐を買ったほうがいいと思う。電車賃払ってでもこの豆腐を買ったほうが安上がりなのだ。

2011年12月7日水曜日

組み立て家具製作レポート

IKEAの肉団子の記事を掲載したが、
肉団子メインでIKEAに行ったのではない。あくまでも「組み立て家具を買いに」IKEAに行ったのである。そのついでに、肉団子のオマケ、というわけだ。

さて、我が家、ものが溢れすぎてパンク寸前。もともとパリの古いアパートに収納スペースなんてほとんどなく、皆、アパートの地下にあるカーヴのそれぞれ割り当てられた各人のドアつきスペースに使わないものやワインなんかをしまっておくのだ。しかし、我が家はすでに大家さんがそこを使ってしまっているので使えない。アパート室内に収納空間は1つしかなく、そこも旅行トランクや使わない布団、その他もろもろでもう何も入らない。
衣類関係が特にしまう場所がなく、今やたんすの上にたたんだ状態で重ねており、いつ崩れてもおかしくない状況。
先週夫が出張中に大掃除を始めたが、どこをどうやってもこれだけが片付かなかったので、新しくたんすを買うことにした。

自宅から30分程度車を走らせ店に到着。どこの店舗も同じだと思うが、2階に展示スペースとレストラン、1階に寝具、食器など家具以外のものと大倉庫とレジが存在している。

展示スペースで気に入ったものを見つけ、品番を控えて大倉庫の中から組み立てキットを自分で探して購入するシステムだ。

何かのテレビで見たのだが、IKEAの料金システムは、売れれば売れるほどどんどん値下がるそうだ。
今回購入したたんすも値段が下がっていた。人気商品なのだろう。

この組み立て時間のある私が一人で挑戦。
総重量が20kgありそうなキットを部屋に運んでスタート。


まずは、床を傷つけないように布を敷いておいて、合板や部品を取り出す。
作り方の説明書はいたって簡単。すべて「絵説明」。言葉はなし。世界中のどの国の人も作れるような配慮だ。

ねじなどの細かい部品は梱包済み、自宅で用意するものは「プラス/マイナスのドライバー」「とんかち」。
工具BOXも手元に準備して早速取り掛かる。

まずは外枠から。ねじや木ビスなどを使って合板をつないで箱を作る。ねじも似たような種類がいくつか混ざって入っているので、どれだ?どれだ?と独り言を言いながら快調な滑り出し。

つぎに、背板を釘で打ちつける工程。釘を打つ箇所をメジャーで測ってしるしをつけていく。
このままバンバン叩いたら下の人からうるさいって言われるかもしれない。使ってない毛布、その上にダンボールを敷いてその上で思いっきり、日ごろの鬱憤もこめてたたく。
毛布をしても結局うるさいのには変わらず。たまにこういう音が日曜日にしていたが、皆さんやっぱり組み立て家具を作っていたのかな。

つぎは、引き出しBOX。3個作る。


取っ手のねじ穴が小さすぎてねじがまわせないので、キリで少し穴を広げてから対処。

最後BOXをはめて完成。


途中部品の向きを間違えたり、たんすの上下さかさまでBOXを入れたり多々わき道にそれつつなんとか、完成。全工程1時間40分。
商品価格は27.95ユーロ3000円弱だが、作業費で50ユーロくらいもらいたいところ。

このくらいなら楽しくできる範疇であると思う。

2011年12月6日火曜日

IKEA肉団子対決 フランスvsニッポン

ちょうど1ヶ月前日本のIKEAで肉団子を食したが、あまりのコスパの悪さに正直閉口してしまった。

11月のブログでも記したように価格と量が全くマッチしないのである。
http://ciaomaro.blogspot.com/2011/11/la-vie-quotidienne-de-japonikeainjapan.html
では、フランスのIKEAに挑んでみよう。

フランス側の条件では、11時~12時、14時~16時は
肉団子10個 1.95ユーロ(およそ200円)。
IKEAファミリーカード提示でドリンクは無料。

日本側の条件では、時間関係なくファミリーカード提示だと10個325円だ。
※どちらの国でも20個の金額もあるが、肉団子20個は食べきれない。。と思う。


日本のとほぼ同じ形態のセルフサービスの食堂に14時過ぎに入る。
迷わず肉団子をチョイス。給仕のお兄ちゃんに、「boulettes s.v.p(団子おねがいします)」と言うと
はいよ~、付け合せは何にする?
と言って、マッシュポテト、フライドポテト、くたくたインゲンの中から好きな付けあわせを盛ってもらえる。
「frites s.v.p(フライドポテトおねがいします)」と言うと、どさーっとてんこ盛り。
気前の良い兄ちゃん、見てくれも考えず、皿からこぼれんばかりに盛ってくれる。
日本では最初から付け合せは
小さいゆでいも2個、謎のジャム大さじ1

と予め決められているようで、何も聞かれずにそのまま渡されるのみ。

完成はこちら。しつこいようだが1.95ユーロ
肉といも。思いっきりジャンキーな一皿
お味のほうは、日本と同じ、、、、、、、、、、?




うわっ、兄ちゃん肉団子にソースかけ忘れてる!



ま、いいか。肉団子にもしっかりと味がついているし、さっきケチャップとマヨ、マスタードを
もらってきたし。


ちなみに、こちらはサーモンのグリル 6.5ユーロ
美味しそうに見えるかどうかは別として、付けあわせは本当に大胆な盛り付け。マッシュポテトとフライドポテト。



日本では、「量が少ない!」とブツブツ文句を言っていたくせに今回は、大量すぎて食べ切れん。。
この両極端は何だろうか。



勝手に総合判定
両者引き分け。日本のはヘルシー志向なのかな??若男にヤサシイ量
一方フランスは低価格でも満腹を目指す?

いずれにせよ、そうそうしょっちゅう食べたいものではない。

2011年11月29日火曜日

電気は大切に。環境にも配慮して。

街は徐々にノエル(クリスマス)度が増してくる季節になってきた。

パリのノエルって言ったら泣く子も黙る
「シャンゼリゼ通りのイルミネーション」

初めてこのイルミネーションを見たのは、今から10年以上前の1998年。
表参道やら銀座でのイルミネーションはテレビの中でなら見たことがあったが
当時からあまりそういうのに率先して見学するタイプでもないため、
普段見るのイルミネーション電飾と言えば蒲田あたりの飲み屋やパチンコ屋のネオンサインが経験値として最大ルクスであったと思う。

さて、女友達と格安ツアーでパリを訪れたのが12月。ノエル少し前のそこそこ航空券が安い時期であった。
パンフレットには、でかでかとシャンゼリゼ通りのライトアップの写真が紹介されており、
元祖シャンゼリゼ。銀座や表参道とは格が違うんだぞ!感が前面に伝わってくる。

実際に寒さに凍えながら見たそのライトアップは、白熱灯の白っぽく、しかし温かみのある光。
外国はすごいな。と、ただただ感動するばかり。

その白熱灯ライトアップも2007年からLEDの青い光に変わった。
消費電力問題によって変えたらしい。
飾りつけの感じは以前と同じように、木に電飾をさかさボンボリ状につるすタイプ。
青い光は少し寒々しいが、ま、、いいか。

マイ・アルバム2007.12より抜粋




住み始めてしまうと、なかなか行かないもの。そんなこんなで4年ぶりに散歩がてら行ってみた。

2011 イルミネーション(@シャンゼリゼ通り)
ええええ??わ・わ・わ~輪が三つ?!

目玉のオヤジにしか見えない。

ブティックゾーンが終わって、公園ゾーンに入ると、小さな小屋がたくさん軒を連ねる
「マルシェ・ド・ノエル」ゾーン

そのマルシェはお菓子屋さん、食べ物屋台、などなど。

焼き栗屋台。普段は街中でドラム缶を改造して焼いているのに、こんなに立派になっちゃって。



消費電力と環境に配慮してさらに簡易型になってしまったイルミネーション。
正直なところ、、場末のキャバレーのネオンみたいよ。

聞き逃さなかった街の声@ふらんす人
いつもこんなんじゃないわよ。。

2011年11月18日金曜日

la vie quotidienne de France 新酒試飲 'Beaujolais Nouveau'

11月第三木曜日はボジョレー・ヌーヴォーの解禁日です。

日本では、バブル期以降、ワインブームも相まって年々認知度が増しており、先日もスーパーや酒屋のチラシ、ポスターには「ボジョレー予約承ります」の文字が躍っていた。
本来、今年のワインの出来栄えを見たり、出荷数を決めるために業者間内で試飲していたものが、一般市場に出回るようになり今に至るということだ。
日本はすぐ商売に絡める。バレンタインやホワイトデー、ハロウィンと同じく肩をならべる一つのイベントのように思える。

と思いつつ、単純な性質ので10年以上は確実に毎年買っていたりする。
ワインの味の違いや知識なんて相当なマニアからすればヒヨッコレベルなのに。


朝のテレビ番組で、ボジョレー解禁の様子が映し出されていた。
場所は、リヨン。リヨンはボジョレー地区に近いため、わりと大きなイベントが夜中から行なわれていたみたい。もちろん、夜中12時から振る舞い酒。
パリでは、近所のカフェやレストランでも「ボジョレー到着」のポスターがあちこちで見受けられた。
スーパーマーケットやワインショップでもボジョレー・コーナーが出来ている。

私もまた毎年恒例のごとく買いにいった。
ボジョレー・ヌーヴォー と言っても実は様々な種類がある。
ボジョレーは地区の名前だから、そのあたりで生産されたものはすべて「ボジョレー・ヌーヴォー」
さらにより厳しい選定を行なう村がいくつかあり、そこで生産されたものは「ボジョレー・ヴィラージュ」

品質的には
ヌーヴォー<ヴィラージュ
値段も
ヌーヴォー<ヴィラージュ

ここまでの簡単な知識は持ち合わせているものの、その中でも生産者によってまた多少違いが出てくる。
美味しいものを飲みたい場合は、やっぱり店の人に相談しよう!

近所のワインショップに夕方買いに行くと、ニコニコ顔のムッシュが今年のボジョレーについて教えてくれた。

「いろいろ種類があるけど、どう違うの?何がお奨め??」

間髪いれずひとつ手に取り
「これが最高。EXTRA!これは、昔ながらの方法で濾してないんだよ。今年はすごいよ!」

へぇ、traditionかぁ、今まで見たことないな。

「じゃ、それください」

とお奨めの一本を購入。6.5ユーロ也

ボジョレー地区の濾してないワイン。
通常、ワイン製造過程において澱などが出てしまうので、それを取り除く作業(フィルタレーション(濾すこと))することで濁りのないクリアなワインができるのだが、そのワインの持ち味である、うまみ、香り、コクや風味、雑味も取り去ってしまう。
ノンフィルター方式でワインを造ると、澱が瓶内にモワモワと残るが、旨味や香りの成分も多く残るため、複雑味があり、香りとコクが高いワインができる。 そうだ。


そのノンフィルタのワイン、

「これがボジョレーか?!」

というほど、濃い。濃厚というのがファーストインプレッションだ。
稚拙な表現を借りれば、山葡萄と、ブルーベリーと、カシスをミックスして濃縮果汁にして甘さを抜いた感じ。お奨めだけあってインパクトがすごい。美味しい。
コッテリしたラザニアに負けない強さがある。


今まで飲んだことのあるボジョレはさっぱりして、冷蔵庫で少し冷やして飲むくらいが良かったのだが
今回のノンフィルのボジョレはむしろ冷やさないほうがいいみたいだ。

まだ、一本目。他の飲み比べをしてないので何とも言えないが、さっぱり味にも出会ってみたい。

2011年11月16日水曜日

la vie quotidienne de France 帰宅早々ガス問題に頭を悩ませる

約3週間の日本滞在中、またもや問題勃発。

ライフラインの一部、ガスが絶たれる
滞納して、ガスが止められたのではない。
ガスの元栓を勝手に閉められてしまったのである。

概略はこうだ。
10月に入り、我が家の前の通りで「ガス管交換工事」が徐々に始まっていった。
10月中旬、ちょうど私が日本へ行く日に、「アパートの古いガス管を新しい管に交換するため、約12時間ほど供給がストップしますよ」との張り紙がされていた。
私はしばらく日本だし、さほど気にせず旅に出た。

日本に到着後、夫から「ガス、、まだ使えないんだけど・・・」とメールが。
「フランスのことだから、多少時間がずれるんじゃないの?」くらいに考えていた。
ところが、来る日も、来る日もガスが使えないとのこと。

ガス管工事後アパートの玄関先に「閉めた元栓の安全な開け方」のビラが一枚置いてあったそうだ。
それによると、キッチンにあるガスのメーターの元栓を閉じた状態を確認して、建物の踊り場に設置してある各家庭のガスの元栓を回して開けて、そのあと、再度キッチンの元栓を開けて点火するとのこと。

注意書きには、各家庭のメーターに小さい札がかかっており、そこに番号が書いてある。その番号と、踊り場にある大元の元栓の番号を同じかどうか確認してください。とのこと。

ちょっと待てよ、我が家のガスメーターに番号札なんてかかってない。
踊り場の元栓も、番号がかかっていない。

これじゃ、どの元栓がどの家庭のものか、さっぱりわからん。
その上、図解上ではL字型の工具のようなものが元栓にささっており、矢印で「こうやって回せ」と書かれているが、肝心のL字型工具なんてない。

夫は、あれこれ部屋中探し回ったが工具を見つけることができず、会社からドライバーやスパナを持ってきて試してみたがどうもうまくいかない。

結局、夫も1週間の出張で不在にしていたため、ガステーブルを諦めてカセットコンロを使うようになった。

主婦としては、毎回カセットコンロを使うのも不経済であり、ガステーブルをなんとか早く復活させたいもの。パリに帰宅早々、どうにか、こうにか不動産屋と連絡がつき、事の顛末を話すと、
「お宅の界隈で9月頃から突然ガスの供給が1週間程度ストップしてしまうところがあったそうで、古いガス管を交換する工事になったようです。」

あ、それでガス管工事が10月から始まったのか。

「それで、ガスの元栓はどうやって開ければ良いのですか?踊り場に4つ元栓がありますが、番号が書かれておらずどれがどの家のかわかりません。こういうのは、アパートの管理会社でわからないんですか?大家さんは開ける工具など持ってないんですか?」

「おそらく、ガス会社が適当なんですよ。普通番号が記されているはずだがそれを怠っている。工具はガス会社しか持っていない特殊な工具だと思いますよ。アパートの管理会社や大家さん、一般の人は持ってない道具です。それを閉めっぱなしにして行ってしまうのは明らかに向こうの責任なので、電話してきてもらってください。」

「電話してもなかなかつながらないんです。」

「同じような人がたくさんいると思われます、何度もしつこく電話してみてください。もしくは、大きなスパナやドライバーなどで開けられると思うんですが、、もう一度やってみてください。こちらではどうすることもできません」

「・・・はい、やってみます」

またガス会社に電話するのも、その時間がもったいない。そして、いつ来てくれるのかもわからない。

仕方がない。

4つの元栓を順番にいじってみよう。ガスが漏れたらそれまで。私に非はない。
これがガスの元栓BOX。角にもう2つ設置してある。


友達から借りてきた工具や家にあったスパナを駆使して、元栓のコックと格闘。
生活がかかっているため、普段は出ない力が出てくる。馬鹿力ってやつだ。


少しずつ回ってきた。第一の元栓なんとか開いた。

キッチンに戻って、メーターについている元栓をゆっくり開けて、ガステーブルのつまみをひねる。

ガスの臭いとともに炎がついた!

わー。やっと復活。

一発目にして探り当てられてヨカッタ。

2011年11月9日水曜日

la vie quotidienne de Japon IKEA肉団子inJAPAN

スウェーデン発祥の家具チェーン‘IKEA’へ行ってきた。
日本ではどういう位置づけなのかよく知らないが、大方のイメージでは
「お手頃価格で舶来ものが買える」とか、「北欧家具でちょっとオシャレ」とかそんな感じだと思う。

一方フランスでのイメージは「間に合わせの家具」といったところだろうか。
とにかく安いので、手軽に購入することができる。
また、パリ近郊に「IKEA CUISINE」という調理器具、キッチン家具、食器だけの専門店もある。

IKEAには必ず大きなセルフサービスの食堂が併設されている。
日本もほぼ同じ形態であった。

どこの国も同じなのか、IKEAの肉団子。これが看板メニューらしい。
フランスでもメニューパネルにでかでかと肉団子をアピール。
お値段もメインメニューでは一番安い。
通常価格は、肉団子10個+付け合せで 3.95ユーロ、およそ400円
12時前と14時から16時までは 1.95ユーロ およそ200円だ。
http://www.ikea.com/ms/fr_FR/france/boulettes.html
私は食べたことがないが、わりとボリューム満点なのだそう。

日本ではどうなのか?
やはり肉団子は看板メニューらしく、ある条件で 10個 325円
しかし、これは「IKEA FAMILY CARD」を提示の上での金額。
フランスでも同じカードを採用しており、実際に持っているが、わざわざ日本に持ってきて
ない。
通常価格 649円を払って試食してみる。

え?これだけですか!


ミートボールにクリーミーなソースがかかっていて、小さなゆでいも2個。それと付け合せに謎のジャム。
味云々より、少なすぎる・・という印象だ。
これはフランスにてぜひリベンジをしてみよう。

2011年10月29日土曜日

la vie quotidienne de Japon 白金台の宮家

テレビ、ラヂオ好きの父が何かの番組で
「目黒にある、昔、吉田茂とか皇族が住んでいた家が改修工事されるからその前に一般公開しているらしいよ」と言っていたので、早速インターネットで調べてみると

東京都庭園美術館
がヒットした。

調べると、普段は美術館として公開している部分もあるのだが、全面改装のため10月いっぱいで閉館してしまうとのこと。そのため特別公開展となっていたのである。

その名も「アールデコの館 東京都庭園美術館建物公開」
ヨーロッパでも歴史的に価値のある遺産建物は年に1回公開されるが、そんなイメージを持って行ってみることにした。
ちょうどそのあたりに出かける用事があったので、同じく東京に帰省中の友人を誘って行ってみた。

アール・デコ。漠然とよく聞かれる言葉だが、実際は「何のことやら?何かヨーロッパのハイソな雰囲気を持つ言葉のような感じ」と思う人も多いと思うし、実際私も昔はそう思っていた。
Arts(アール)=芸術 Décoratifs(デコラティフ)=装飾
この二つの言葉を短縮して「アールデコ」。現代装飾ってことなのである。
この言葉が出来たのは1925年パリで行われた現代芸術と産業芸術の博覧会のときで、その当時にもてはやされた直線的なデザインだとか幾何学模様、合成樹脂など新材料で建物を装飾したという系統が大流行して流れ流れて日本へもやってきたのだ。
同じような言葉にアールヌーヴォーという言葉がある。これは今までフランスの建築では石が中心であったのに対して、新素材として鉄やガラスを多用し、さらに優美な曲線を描いたデザインの建築様式のことを言う。(ヌーヴォーは新しいという意味がある。)
薀蓄はこの辺までで、この館の初代の持ち主「朝香宮家」である。パリに軍事留学していた際、この博覧会を見て感銘を受け、フランスと日本の匠の技が光るこの住まいが完成したのである。

平日にもかかわらずチケット売り場は大行列。前売りチケットはすでに売り切れていたが、ネットでもチケットが購入できたので買っておいて正解。

建物正面入り口を入ると、すでにカオス状態。
美術館=ゆっくり回るという法則が覆された。



館内は和洋折衷で、どことなく昔の結婚式場だとかピアノの発表会の会場みたいな雰囲気もある。ライトや暖炉カバーも少し懐かしいようなデザインだ。





部屋全体も素敵だが、ところどころにあるオブジェに魅力を感じる。
踊り場にある電球カバー


温室にあるお湯の出る蛇口



南側に面した通路ではイタリアの白黒大理石の市松模様の床が今でも斬新さを保っている。



同じく南に面した温室。





敷地内には広い日本庭園と西洋庭園が広がっている。




都会のど真ん中にもまだまだこういう良いところが残っているのだ。

2011年10月25日火曜日

la vie quotidienne de Japon 人気のパン屋

女性向けの情報誌のグルメコーナーにはパンとスイーツの最新情報が満載されている。
パンといってもそういう情報誌に載るのはたいてい「Boulangerieブーランジェリー」と呼ばれる類のフランス系パン屋だ。
特に都心部に多く見受けられ、外観もおしゃれ。先日広尾に行った時も「ここはパリのパン屋か!!」と思うような店もあった。

わが実家ではほとんど毎朝パンを食べるのだが毎回のパンをわざわざ都心まで買いに行くことはない。何かのついでに出かけたときに「朝食べるパン」「おやつのパン」「惣菜パン」という風に買ったりする。それが一般的であるとも思う。
おしゃれなパン屋さんはおいしいのだけどやはり素材をフランスから直輸入だとか、土地代もからむからかお値段がかなり高め。
以前、丸の内にあるレトロドールを使ったお店で買ったらパンだけで2000円以上もかかってしまったことがある。。

都心にわざわざ行かずとも実家の近くに超人気のパン屋さんがある。テレビにも出たりする。
ここは市内に数店舗支店があるのだが、一番大きな店舗では駐車場待ちの車で「パン待ち渋滞」がしばしば起きるほどだ。
このパン屋さん、ログハウス一軒家で、その周りのテラス席は買ったパンを食べられるスペースになっている。そして、なんと買ったお客にはコーヒー無料サービスがあるのだ。



素敵すぎる。。
しかし、このコーヒーサービス、この辺では当たり前のようで、実家から一番近いドイツ系のパン屋さんでもやっているのに驚き。
※パリでもあったらいいのになぁ。。。

2階にも簡単なイートインスペースがあり、その奥はフィリング作業工程を見られるようになっている。

肝心なパンのお味も良し!
だから人気があるパン屋さんなんだろうけど。

2011年10月22日土曜日

la vie quotidienne de France 土産物

一時帰国前、日本の家族に「フランスのもので何かほしいものある?」と尋ねたところ
※NESPRESSOのカプセルくらいかなぁ」という回答。
※エスプレッソ専用マシーンで使うコーヒーの粉が入ったカプセル
特にフランス土産というものではないのだが、我が家では定番の土産である。
このカプセル、日本でも売られているがフランスよりお高いらしい。ということで毎度のことながらこのカプセルを数箱買っていくのだ。


日本ではフランスのものが結構手に入りやすいので、こっちとしては「日本で買えるなぁ」と思ったり、東京のデパートに進出している某パティスリーに買いに行っても「東京にもお店があるからそこで買ったほうがいいんじゃないの?」と店員に勧められることもある。
人並みにマカロンを買って帰ったこともあるが、手荷物に入れても30個買って5個完全な形で残っていれば良いほうで、人様にあげられるような状態ではなくなってしまう。
個人的にはチョコレートが美味しいので土産には最適だと思うが、季節を考えないといけない。一度プラリネチョコを買って帰ったら箱の中で溶けて一塊の団子状態になっていたことがある。まだ10月の半ばだ。日本の気候が読めないためやめておく。
某SNSサイトには「パリのお土産」に関するトピックが四六時中見受けられるが、どれもこれも「ガイドブックで紹介されている」ようなものばかり。まぁ、裏を返せば「ありきたり=無難=万人受けする」ということが土産には一番求められる点なのかもしれない。

今回は普段食べているものを持って帰ろうと思い、以下をチョイス。
*いわしのオリーブオイル漬け(オイルサーディン)
*いわしフィレのオリーブオイル漬けレモン・バジル風味
*さばフィレのマスタード漬け
*スペキュロスのタルティーヌ(パンに塗るやつ)


イワシ缶・サバ缶は日常的におつまみとして食べているもの。臭みもなくビールや白ワインのあてにぴったりだ。
スペキュロスのタルティーヌも毎回持ち帰っている。日本の輸入食材店で前回の滞在時に見つけたが3倍以上の値段。
これらが万人受けするかどうかについては責任を負いかねる。

2011年10月14日金曜日

la vie quotidienne de France エスカルゴ

前回の旅行先で、殻付きのエスカルゴが食べられなかったので自宅でリベンジすることにした。

昔、大学の卒業旅行でJAL系の「パリ&ローマ7日間の旅」とかそんな感じのツアー旅行で初めてパリを訪れたときエスカルゴも初めて食べた。
確か、ほぼ全行程食事つきだったので、どこかのレストランに昼食時に立ち寄ったとき前菜で出てきたのだが、どこのレストランだったのか、どのエリアだったのかということは全く覚えがない。
それもそのはず、その日のパリ観光はすべてバスだったのだから・・・。

安いツアーであったので、大したレストランではないと思うが(カフェに毛が生えた程度?)初めて食べる謎の食べ物「エスカルゴ」がかなり印象に残った。そう、私の想像以上に美味しかったのだ。
何が美味しいのって、あのバターパセリソースがたっぷり絡んだ身をほじって食べるのと、その残ったソースにパンを浸して食べるのが至福のひととき。

社会人になって、はじめて一人旅でパリを訪れたときエスカルゴの缶詰がスーパーに普通に売られているのを発見。これは家族に食べさせてあげよう、、と買って帰ったのはよいが、肝心の殻を買わずにきたのでどうやって調理してよいのかわからず、パセリバターでいためてもちっとも美味しくない。
缶詰には水煮のエスカルゴが生々しく入っているだけ。
缶詰タイプのエスカルゴは殻も同時に買って、そこに身を入れ、パセリバターをつめてオーブンで焼くのだ。

フランスではフツーにスーパーの冷凍食品コーナーでスタンバイされたエスカルゴが売られている。
バターを殻につめる手間もなし、そのままオーブンで加熱するだけの簡単らくちん前菜だ。
6個いり、12個いり(貝類はカキ同様ダース単位で売られる)・・48個入りと様々で値段は12個入りで6~10ユーロ程度。産地や大きさで値段は変わってくる。
早速、Picardという冷凍食品専門スーパーに買いに行く。

オーブンで10分。
一丁出来上がり!

2011年10月6日木曜日

la vie quotidienne de France レアな博物館

9月中旬の土日、この日はヨーロッパ文化遺産の日
文化的、歴史的に見て価値のある建物など普段は一般公開されない場所が無料開放され見学できるイベント日であった。
この日は、主要博物館、城、美術館などほぼすべて無料開放されるのだ。

フランスで一番人気のある場所はやっぱり
「エリゼ宮」だろう。大統領の住まいだ。
一番先頭に並んだ人には大統領とカーラ夫人から直接の挨拶もあり、にわかセレブの仲間入り?疑似体験ができるのかもしれない。

15区にあるテレビ局も負けてない。かなり長い行列が毎年できており、お土産つきスタジオ見学ができる。

さて、毎年直前に「どこが公開されます」という告知HPができるのでそこをチェックし目ぼしい場所など普段は絶対入れないところを狙っていくようにしている。

最近だと、OCDE(経済協力開発機構)の本部が家の近くにあるのでそこへ見学に行った。
このような国の重要機関なんて絶対に入れないので貴重な体験だ。

で、今年はレアな博物館へ行くことにした。
その名も「都市交通博物館」。フツーじゃん。と思うなかれ。
何がレアなのかというと、

年に2日しか開いてない博物館なのだ。

私自身、電車ヲタとか鉄道マニアではない。パリの成り立ちや歴史に興味があり、特にベルエポックと呼ばれた時代(19世紀末から第一次世界大戦前まで)の話が大好きだ。その頃の公共交通機関について書かれたものを読んで、実際に見れたらなぁ。。と思っていた。
もしかして日本の交通博物館的なものがパリにあれば行ってみたいと思って検索してみると「パリ郊外」に存在していることがわかった。
そのサイトにはたくさんの貴重な写真が掲載され、保管されている車両なども画像で確認することができるが、残念なことに「一般向けに公開されておりません」との文言。

暇なときにそのサイトを眺めていたら偶然「文化遺産の日に公開」と書かれていたのでチェック。

ここはパリから東へ30kmほど行ったところだろうか。一応住所をもとにグーグルアースで覗いてみるも、博物館らしき建物はない。見えるのは、工場らしき建物のみ。

現地に行けば看板でも出ているかも、と思いでかけた。

現地に着くと、工場だと思った建物が博物館だった。工場もしくは保管倉庫といった趣。


この日だけは特別にその昔、パリ市内を走っていた乗合馬車と乗り合いバスが駅からここまで往復していた。
(昔の雰囲気を出すためにセピア加工で掲載)


乗り合い馬車やバスのことをフランス語で「omnibus」オムニビュスと呼んでいた。


今では短編映画などを寄せ集めてひとつにまとめたものを「オムニバス」と呼ぶが、実は乗合馬車が語源である。



広々とした修理工場(?)兼保管庫に古い車体がところ狭しと並んでいる。
まずはバスゾーンから。


今現役で走っている1世代前のものから、宮崎アニメに登場しそうなボンネットバス、さらにさきほどの馬立て乗り合いバスなどが展示されている。

展示品解説パネルをみると80年、100年と経っているものもあるが、綺麗にピカピカに磨かれている。

こちらはメンテナンス中。

トゥールーズの乗り合いバス

中はこんな感じ。当時はタイヤ、サスペンションがよくないため乗り心地は決して良いとは言えなかった。

利用客数が増えてきたため2階建て乗り合いバスも作られた。



次に電車とメトロゾーン。
パリのメトロの開業は1900年。
当初は木目の車両でロマンチックだ。

実際に乗ってみる。
木の椅子なので長時間は辛い。

今のメトロも変わらず手動コック式のドアだが、昔のほうが味がある。メトロ運営会社のマークも今よりずっといい。

こちらもクラシカルな昔のメトロ。昔走っていた東急目蒲線・池上線みたい。


ちょっとしたタイムトラベラーであった。