今月中に使わないと無効になってしまうチケットレストランがあと4枚、40ユーロ分残っている。
※会社から支給される福利厚生の一環で、フランス国内(隣国含む)のほぼすべてのレストランで使える食事券。生鮮食品を購入する場合に限りスーパーでも使用可。
早く使わないと無駄になってしまうため、今日は一人でランチに行くことにした。
週末は外食することも多く、家の近所の数箇所をローテーションで行くのだが、
今日は普段「喫茶店」と呼んでいるパン屋兼パーラー風のお店。
資生堂パーラーという店が銀座にあるが、そんなんじゃなく蒲田の東急にあった西村フルーツパーラー風な感じ。(この店は決してフルーツはでないが・・)
ここの売りは、パン屋だけあって、メニューの付け合せのパンがシリアル系で美味しいこと、コーヒーを頼むと小菓子がつくこと。日替わりランチの付け合せに米がつくこと。
暇な時間帯に女子だけで行くと、ワインやジュースをサービスしてくれること。
あと、お店の人一人、雨上がりのミヤサコさんに似ている・・・。(これ本当。しかしどうでも良い)
ランチの時間(13時前後から)はいつも満席で込み合うので今日はちょっと早めに12時ちょっとすぎに入店。
まだ席に余裕があるので一人だし適当に座る。
日替わり定食がいくつかあるのでその中からBlanquette de veauと呼ばれる、超超超一般的&伝統的なフランス家庭料理をチョイス。
※子牛の肉を柔らかくなるまで煮込み、そこにキノコ入りのクリームソースをかけたもの。
これを選んだ理由は、付けあわせがコメだったから。他のものは揚げ芋だったので却下。
ワインを小カラフでもらう。
肉がゴロゴロたくさん入ってボリューム満点。
にんじんいらなかったなぁ。。
この一皿(パン付き)で13.50ユーロ。前回のBento parisien よりよっぽどいい。
チケットレストランを2枚(20ユーロ)使いたかったので、頭の中でぴったりになるように計算しいつものコーヒーを頼む。
よっしゃー、今日の小菓子はマカロンだ!これで2.2ユーロ。最優秀カフェだわ。
ワインも入れて全部でぴったり20ユーロのはずだが、お会計時になぜか1ユーロ割り引かれていた。
チケレストはお釣りが出ないので、クロワッサンをもらって帰った。
ページビューの合計
2012年1月29日日曜日
2012年1月27日金曜日
趣味は何だ?
よく自己紹介などで「趣味」の項目がある。
もちろん、SNSサイトやこういったブログの類にも「趣味」について記載する欄がたいてい設けてある。
人となりを手っ取り早く理解するのに趣味を聞いたりすることも多々ある。
私の場合、趣味は何ですか?という質問が非常に困る。
趣味=継続してやっている好きなこと
という基準からすると
ゲーム(PステとかDS、ファミコン時代の懐ゲーとか)、ルアーフィッシング、そして観光地のメダル集めくらいなのだが、人に言うのはちょっと憚る。
友人間であれば話はべつだが、初対面もしくはそれに近い人に趣味を聞かれた場合、
「バイオハザードゲームに嵌ってます」と言うのも、相手が同性とくに主婦の場合は怪訝な顔をされる可能性大。
「観光地のメダルを集めているんです」というのも、コレクションを見せるわけではないので、それが何なのかいちいち説明するのが面倒くさい。
ということで、たいてい「釣りです」と答える。
およそ私の口からそんな言葉が出るとは思わないらしく、びっくりはされるがそれ以上突っ込んで聞かれないので便利なのだ。
さて、最近知り合ったマダムがいる。
今日彼女に「趣味は何なの?」と聞かれた。
来たか・・・・・・・この問題。
「つ・釣りです。ペッシュです。」
と毎度のように答えると、意外な返答が。
「私、昔知り合いが釣りをするからって見に行ったことがあるけどトイレどうするの?」
あぁ、そういえば私がつりに行くところは町外れの川沿いだったり、管理されている公園内だったり、パリ市内のセーヌ川だったりするので、昼食休憩時に街のカフェや食堂で済ませたりしていたのであまり考えたことがなかった。
その彼女はそのトイレのことを考えるとつりは無理だ・・と思ったとのこと。
お約束どおり、私も聞き返すと彼女の趣味はゴルフだそう。
「ねぇ、ゴルフやったことある?」と聞かれたので
大学生のとき・・・。
と言うと入れ食い状態で、ゴルフお勧め談義が始まった。。
私のゴルフ経験というと、なぜか、高校生のときは剣道部と掛け持ちで「ゴルフ同好会」なるものに入っており、毎週顧問の先生と先輩達と神宮外苑のゴルフ打ちっぱなしに行っていた。
大学生のときは体育でゴルフを選択。一度だけコースを経験している。
しかし、それ以来一度もクラブを握っていないのだ。
もうすっかり忘れてしまった。
そんな話をしたら、すかさず
知り合いの女性が、大学生の時以来やってなかったんだけど、コンペの時どうしても人数が必要だったから無理を承知で来てもらったらやっぱりうまいのよ。体が覚えているから大丈夫!!!
と熱烈コール。
そのうちゴルフに連れて行かれるかも。。
お金を出してくれるならいいけどさー。
もちろん、SNSサイトやこういったブログの類にも「趣味」について記載する欄がたいてい設けてある。
人となりを手っ取り早く理解するのに趣味を聞いたりすることも多々ある。
私の場合、趣味は何ですか?という質問が非常に困る。
趣味=継続してやっている好きなこと
という基準からすると
ゲーム(PステとかDS、ファミコン時代の懐ゲーとか)、ルアーフィッシング、そして観光地のメダル集めくらいなのだが、人に言うのはちょっと憚る。
友人間であれば話はべつだが、初対面もしくはそれに近い人に趣味を聞かれた場合、
「
「観光地のメダルを集めているんです」というのも、コレクションを見せるわけではないので、それが何なのかいちいち説明するのが面倒くさい。
ということで、たいてい「釣りです」と答える。
およそ私の口からそんな言葉が出るとは思わないらしく、びっくりはされるがそれ以上突っ込んで聞かれないので便利なのだ。
さて、最近知り合ったマダムがいる。
今日彼女に「趣味は何なの?」と聞かれた。
来たか・・・・・・・この問題。
「つ・釣りです。ペッシュです。」
と毎度のように答えると、意外な返答が。
「私、昔知り合いが釣りをするからって見に行ったことがあるけどトイレどうするの?」
あぁ、そういえば私がつりに行くところは町外れの川沿いだったり、管理されている公園内だったり、パリ市内のセーヌ川だったりするので、昼食休憩時に街のカフェや食堂で済ませたりしていたのであまり考えたことがなかった。
その彼女はそのトイレのことを考えるとつりは無理だ・・と思ったとのこと。
お約束どおり、私も聞き返すと彼女の趣味はゴルフだそう。
「ねぇ、ゴルフやったことある?」と聞かれたので
大学生のとき・・・。
と言うと入れ食い状態で、ゴルフお勧め談義が始まった。。
私のゴルフ経験というと、なぜか、高校生のときは剣道部と掛け持ちで「ゴルフ同好会」なるものに入っており、毎週顧問の先生と先輩達と神宮外苑のゴルフ打ちっぱなしに行っていた。
大学生のときは体育でゴルフを選択。一度だけコースを経験している。
しかし、それ以来一度もクラブを握っていないのだ。
もうすっかり忘れてしまった。
そんな話をしたら、すかさず
知り合いの女性が、大学生の時以来やってなかったんだけど、コンペの時どうしても人数が必要だったから無理を承知で来てもらったらやっぱりうまいのよ。体が覚えているから大丈夫!!!
と熱烈コール。
そのうちゴルフに連れて行かれるかも。。
お金を出してくれるならいいけどさー。
2012年1月24日火曜日
インドマーケット
「インド人街」
パリ市内でも中心地にありながら、「ここはどこ?」と錯覚しかねない雰囲気。インド系のレストランが軒を連ね、激安床屋、雑貨屋、ミニマーケット。そしてちょっとわき道へ入るといかにも連れ込み宿風の「HOTEL」(もちろん星なし)がごちゃごちゃと混在しているエリアだ。
目力のすごい濃ゆい感じの男達ばかりが目だち、夜は夜でたちんぼ(娼婦)がタムロする・・そんな世界。
日本の小奇麗なお嬢さんたちが初めてのパリ滞在でホテルがこの辺りだったら卒倒するだろうな、、と思ってしまう。
このエリアで夜更けの女性一人歩きはやめておいたほうが良いのだが、昼間は普通の人々(特に移民たち)の生活の場であり、エキゾチックな雰囲気を味わうことのできるスポットだ。
私はスパイスや乾燥ハーブ類のストックが切れると訪れる店がある。
細い路地に少し入ったところにあるマーケット。
扱っているのは、主に豆や米(日本米はない)などの乾物、インド産の瓶詰め、ハーブ、スパイス、お茶、生活雑貨、そして民芸品。
どういうきっかけでこの店を発見したのかあまり覚えていないが、一人で入ったことは確かだ。
入り口のガラス扉もポスターが貼られていて、店内がよく見えず、自動ドアじゃないため自分で取っ手をがちゃっと回して入らないとならない。ここもまた少しハードルの高い店だ。
店内はインドポップスが流れ、お香のにおい、スパイスの匂いなどなど入り混じった空気が充満。
いろんなスパイスが棚、壁一面に陳列され、近所の料理人の人も買出しに来ている。
さすがに写真撮影は遠慮したが、かなり面白い。
カレーは好きだけど、ガラムマサラを作れるほど達者ではないのでインド製カレー粉(チキン用に予めスパイスをブレンドしてあるもの)と、魚介料理用にアネット(ハーブ)を一袋。
インドといえば紅茶。
セイロンティ・自家製ローズブレンドも買う。
クスミもマリアージュフレールも美味しいのは十分承知の輔だけど、我々庶民には普段使いできんのよ。
この紅茶、ローズの乾燥もたくさん入って100g/2.2ユーロは優秀。
パリ市内でも中心地にありながら、「ここはどこ?」と錯覚しかねない雰囲気。インド系のレストランが軒を連ね、激安床屋、雑貨屋、ミニマーケット。そしてちょっとわき道へ入るといかにも連れ込み宿風の「HOTEL」(もちろん星なし)がごちゃごちゃと混在しているエリアだ。
目力のすごい濃ゆい感じの男達ばかりが目だち、夜は夜で
日本の小奇麗なお嬢さんたちが初めてのパリ滞在でホテルがこの辺りだったら卒倒するだろうな、、と思ってしまう。
このエリアで夜更けの女性一人歩きはやめておいたほうが良いのだが、昼間は普通の人々(特に移民たち)の生活の場であり、エキゾチックな雰囲気を味わうことのできるスポットだ。
私はスパイスや乾燥ハーブ類のストックが切れると訪れる店がある。
細い路地に少し入ったところにあるマーケット。
扱っているのは、主に豆や米(日本米はない)などの乾物、インド産の瓶詰め、ハーブ、スパイス、お茶、生活雑貨、そして民芸品。
どういうきっかけでこの店を発見したのかあまり覚えていないが、一人で入ったことは確かだ。
入り口のガラス扉もポスターが貼られていて、店内がよく見えず、自動ドアじゃないため自分で取っ手をがちゃっと回して入らないとならない。ここもまた少しハードルの高い店だ。
店内はインドポップスが流れ、お香のにおい、スパイスの匂いなどなど入り混じった空気が充満。
いろんなスパイスが棚、壁一面に陳列され、近所の料理人の人も買出しに来ている。
さすがに写真撮影は遠慮したが、かなり面白い。
カレーは好きだけど、ガラムマサラを作れるほど達者ではないのでインド製カレー粉(チキン用に予めスパイスをブレンドしてあるもの)と、魚介料理用にアネット(ハーブ)を一袋。
インドといえば紅茶。
セイロンティ・自家製ローズブレンドも買う。
クスミもマリアージュフレールも美味しいのは十分承知の輔だけど、我々庶民には普段使いできんのよ。
この紅茶、ローズの乾燥もたくさん入って100g/2.2ユーロは優秀。
2012年1月23日月曜日
フォークとナイフで食べる弁当。
BENTO Parisien ベント・パリジャン(パリ弁当)
Le Figaro.frでも紹介されていたパリ式弁当レストラン。
一体どんなものなのか行ってみた。
エキゾチックな界隈のはずれにあるこの店の名は「nanashi」名なしだ。
ちょうど12時に着いたが、フランスではまだ昼食時には早いため先客は2組くらい。
ポップな感じの店内はどこか教室風な趣。
当然メニューは黒板に書いてある。
日替わり弁当は「肉」「魚」「ベジタリアン」から選ぶ。それぞれ14ユーロ(!)
鶏肉とマッシュルームと栗のクリーム煮タイム風味(直訳すると)ってのをチョイス。
弁当を頼んだら、出来合いのお惣菜を弁当箱に詰めて完成という極めてファストフード的なイメージを持って注文したのだが、なかなか出てこない。
一人のため、手持ち無沙汰で店内をきょろきょろ見回したり、だんだん挙動不審になってきたところでやっと注文の品が。
弁当というよりは機内食
普通フランスのレストランではテーブルに「塩・こしょう・マスタード」の三種が置いてあるが、ここでは
有機農法でつくられたしょうゆ、すりごま塩、亜麻というごまより少し大きなシリアルが各テーブルに配置されるので好きなだけかけて食べる。
雑穀(発芽雑穀)を炊いたもの上に鶏肉がふた切れ。
もうひとつはべトラブ(赤カブ)とブロッコリーのサラダ、カリフラワーのサラダなど。
これらはフォークとナイフで食べる。
付け合せにもちもちの田舎パンがついてくる。
見た目は少ない、、が雑穀とパンで案外おなかが膨れた。
味のほうは、若干薄め。しかししょうゆで味付けできるので問題なし。
弁当とはいいつつも、きちんとアツアツの状態で出てきたのが良かった。。
ほとんどの食材がBIO(有機農法)を使っているという拘りもあるのかその界隈では飛びぬけて高い価格設定。しかしここはBOBO(ボヘミア・ブルジョワ)も多いと聞く。そんな感じ、いかにも的な人が多く見られた。
チケレス+小銭で払ったけど、全部実費じゃまず行かないな・・・。
Le Figaro.frでも紹介されていたパリ式弁当レストラン。
一体どんなものなのか行ってみた。
エキゾチックな界隈のはずれにあるこの店の名は「nanashi」名なしだ。
ちょうど12時に着いたが、フランスではまだ昼食時には早いため先客は2組くらい。
ポップな感じの店内はどこか教室風な趣。
当然メニューは黒板に書いてある。
日替わり弁当は「肉」「魚」「ベジタリアン」から選ぶ。それぞれ14ユーロ(!)
鶏肉とマッシュルームと栗のクリーム煮タイム風味(直訳すると)ってのをチョイス。
弁当を頼んだら、出来合いのお惣菜を弁当箱に詰めて完成という極めてファストフード的なイメージを持って注文したのだが、なかなか出てこない。
一人のため、手持ち無沙汰で店内をきょろきょろ見回したり、だんだん挙動不審になってきたところでやっと注文の品が。
弁当というよりは
普通フランスのレストランではテーブルに「塩・こしょう・マスタード」の三種が置いてあるが、ここでは
有機農法でつくられたしょうゆ、すりごま塩、亜麻というごまより少し大きなシリアルが各テーブルに配置されるので好きなだけかけて食べる。
雑穀(発芽雑穀)を炊いたもの上に鶏肉がふた切れ。
もうひとつはべトラブ(赤カブ)とブロッコリーのサラダ、カリフラワーのサラダなど。
これらはフォークとナイフで食べる。
付け合せにもちもちの田舎パンがついてくる。
見た目は少ない、、が雑穀とパンで案外おなかが膨れた。
味のほうは、若干薄め。しかししょうゆで味付けできるので問題なし。
弁当とはいいつつも、きちんとアツアツの状態で出てきたのが良かった。。
ほとんどの食材がBIO(有機農法)を使っているという拘りもあるのかその界隈では飛びぬけて高い価格設定。しかしここはBOBO(ボヘミア・ブルジョワ)も多いと聞く。そんな感じ、いかにも的な人が多く見られた。
チケレス+小銭で払ったけど、全部実費じゃまず行かないな・・・。
2012年1月21日土曜日
ホタテ祭り。
パリ市のサイトを流し読みしていたところ‘アベス広場にて「第6回ホタテ祭り開催」’という情報をキャッチした。
詳細を読むと、ブルターニュの Côtes d'Armor 地域のホタテをはじめとする物産展が開かれるそう。
この地域はイギリスの対面にある大西洋沿岸地域で特に海産物が有名。
忘れもしない4年前、この地域を旅行していてちょっとしたアクシデントの際、
現地の人にお世話になったことを思い出した。
行って良し、見て良し、食べて良しのエリアだ。
物産展好きとしてはたまには普段足を踏み入れないエリアでも散歩がてら行ってみてもいいのかもしれない。
フランスではホタテを年がら年中取っているわけではなく、10月の終わりから4月の季節限定で漁を行なっているそうだ。乱獲を防ぐために1週間に2回、1回45分のみの漁、ひとつの船で600kgまでとかなり厳しい制限も設けている。
今まさに旬の味。
下町でバスを降りると、すでにブルターニュ地方のコスチュームを来た人たちがパレードの真っ最中。
イギリスやアイルランドにも近いケルト文化を持ち、バグパイプでの演奏行進だ。
さほど広くないアベス広場では白テントが密集して一大屋台村になっている。
ここまで来たらやっぱりホタテでしょ。
本当は、ホタテの貝柱の刺身なんぞがいいのだけどそれはナシ。わさびじょうゆで食べたら貝柱の甘みが引き立つのに、、と思いながらホタテの串焼きを買う。
おっと、忘れてはいけない隣の屋台で白ワインを一杯。
ホタテ祭りとはいいつつ、やっぱり一番人気は牡蠣。
フランス人はよっぽど牡蠣が好きなんだろか、どこへ行ってもこの手の屋台には人が群がっている。
いっそ食べて見ようかと思ったが、今まで生牡蠣を食べたことがない。
でもすごく美味しそうだ。せっかくのチャンス。しかし今回一人で訪れたため一皿全部食べるのに
若干の抵抗があり、もし口に合わなかったら・・と考えてやっぱりパスしてしまった。。
白ワインも程よくまわってきたので、違う屋台でsoupe de poissons(魚のスープ)を頼んでみた。
地魚を煮込んでそのまま魚肉を濾した濃厚なスープ。マルセイユあたりでは「ブイヤベース」と呼ばれるものにあたる。
屋台のおっちゃんが「これも入れたらうまいよ」と言ってオレンジ色のカニ味噌を投入。
熱々のスープがたまらなくうまい。
物産展バンザイ!
詳細を読むと、ブルターニュの Côtes d'Armor 地域のホタテをはじめとする物産展が開かれるそう。
この地域はイギリスの対面にある大西洋沿岸地域で特に海産物が有名。
忘れもしない4年前、この地域を旅行していてちょっとしたアクシデントの際、
現地の人にお世話になったことを思い出した。
行って良し、見て良し、食べて良しのエリアだ。
物産展好きとしてはたまには普段足を踏み入れないエリアでも散歩がてら行ってみてもいいのかもしれない。
フランスではホタテを年がら年中取っているわけではなく、10月の終わりから4月の季節限定で漁を行なっているそうだ。乱獲を防ぐために1週間に2回、1回45分のみの漁、ひとつの船で600kgまでとかなり厳しい制限も設けている。
今まさに旬の味。
下町でバスを降りると、すでにブルターニュ地方のコスチュームを来た人たちがパレードの真っ最中。
イギリスやアイルランドにも近いケルト文化を持ち、バグパイプでの演奏行進だ。
さほど広くないアベス広場では白テントが密集して一大屋台村になっている。
ここまで来たらやっぱりホタテでしょ。
本当は、ホタテの貝柱の刺身なんぞがいいのだけどそれはナシ。わさびじょうゆで食べたら貝柱の甘みが引き立つのに、、と思いながらホタテの串焼きを買う。
おっと、忘れてはいけない隣の屋台で白ワインを一杯。
ホタテ祭りとはいいつつ、やっぱり一番人気は牡蠣。
フランス人はよっぽど牡蠣が好きなんだろか、どこへ行ってもこの手の屋台には人が群がっている。
いっそ食べて見ようかと思ったが、今まで生牡蠣を食べたことがない。
でもすごく美味しそうだ。せっかくのチャンス。しかし今回一人で訪れたため一皿全部食べるのに
若干の抵抗があり、もし口に合わなかったら・・と考えてやっぱりパスしてしまった。。
白ワインも程よくまわってきたので、違う屋台でsoupe de poissons(魚のスープ)を頼んでみた。
地魚を煮込んでそのまま魚肉を濾した濃厚なスープ。マルセイユあたりでは「ブイヤベース」と呼ばれるものにあたる。
屋台のおっちゃんが「これも入れたらうまいよ」と言ってオレンジ色のカニ味噌を投入。
熱々のスープがたまらなくうまい。
物産展バンザイ!
2012年1月15日日曜日
オマケ。
毎週日曜日の朝はマルシェで買い物をしている。
野菜や魚介類は近所のスーパーよりも新鮮な気がするし安い。
今日もまた野菜1週間分と牡蠣屋台にてムール貝を購入。
今週から夫君が出張で不在のため一人留守番なのだが、そういうときに限ってオマケをしてくれる。
ムール貝は1リットル単位で売られているので、「1リットルください」と言ったのに
1リットルの入れ物2杯分もくれてしまう。。
「今日はオマケしちゃうよー」
家に帰り下処理。
あさりのように砂地にいる貝ではないので軽く塩水につけて貝殻の周りの汚れをこすって取るくらい。
下処理後は調理直前まで冷蔵庫にて保管。
ねぎ、にんにく、セロリの葉っぱと一緒に白ワインと蒸してできあがり。
大好物のムールだが、さすがに2リットル分は食べられないので明日はボンゴレにしよう。。
野菜や魚介類は近所のスーパーよりも新鮮な気がするし安い。
今日もまた野菜1週間分と牡蠣屋台にてムール貝を購入。
今週から夫君が出張で不在のため一人留守番なのだが、そういうときに限ってオマケをしてくれる。
ムール貝は1リットル単位で売られているので、「1リットルください」と言ったのに
1リットルの入れ物2杯分もくれてしまう。。
「今日はオマケしちゃうよー」
家に帰り下処理。
あさりのように砂地にいる貝ではないので軽く塩水につけて貝殻の周りの汚れをこすって取るくらい。
下処理後は調理直前まで冷蔵庫にて保管。
ねぎ、にんにく、セロリの葉っぱと一緒に白ワインと蒸してできあがり。
大好物のムールだが、さすがに2リットル分は食べられないので明日はボンゴレにしよう。。
2012年1月14日土曜日
地下を巡ろう
天気もよく暖かい日が続き、絶好の観光日和だ。
せっかくの晴天にもかかわらず今日のテーマは地下。
地下といっても「デパ地下」ではない。リアル地下探検だ。
パリには三大地下スポットが存在している。
ひとつは「カタコンブ」と呼ばれる骸骨でできた地下道
ひとつは「ノートルダム大聖堂広場地下聖堂」
ひとつは「下水道博物館」
カタコンブは以前訪問済みである。
今回は「ノートルダム大聖堂広場」の地下へ潜入することにした。
パリのノートルダム大聖堂と言えば、パリ屈指の観光スポットである。
観光で訪れてここに来ない人はほとんどいないと思われる。
しかし、ここを訪れる人はノートルダム大聖堂の屋上スポットには目を向けるが広場にある地下の存在にはなかなか気が付かない。
地下に入ると、いきなり遺跡が現れる。
4世紀頃の城壁の跡、中世の城壁跡、18世紀頃の病院の壁跡、19世紀の下水道などなど
見ることができる。
私はパリの歴史が好きでそれに関する本も好んで読むので、書籍の中の話の実物が
目の前にあるというなんだか不思議な感覚に包まれた。
発掘時に掘り出された出土品なども展示されており、病院跡からは医療器具やくしなどが発見されている。
ちなみに、今でもこの広場脇には大きな病院が存在している。
行く前に少しでもパリの成り立ちくらい知っておいたほうが楽しめると思う。
せっかくの晴天にもかかわらず今日のテーマは地下。
地下といっても「デパ地下」ではない。リアル地下探検だ。
パリには三大地下スポットが存在している。
ひとつは「カタコンブ」と呼ばれる骸骨でできた地下道
ひとつは「ノートルダム大聖堂広場地下聖堂」
ひとつは「下水道博物館」
カタコンブは以前訪問済みである。
今回は「ノートルダム大聖堂広場」の地下へ潜入することにした。
パリのノートルダム大聖堂と言えば、パリ屈指の観光スポットである。
観光で訪れてここに来ない人はほとんどいないと思われる。
しかし、ここを訪れる人はノートルダム大聖堂の屋上スポットには目を向けるが広場にある地下の存在にはなかなか気が付かない。
地下に入ると、いきなり遺跡が現れる。
4世紀頃の城壁の跡、中世の城壁跡、18世紀頃の病院の壁跡、19世紀の下水道などなど
見ることができる。
私はパリの歴史が好きでそれに関する本も好んで読むので、書籍の中の話の実物が
目の前にあるというなんだか不思議な感覚に包まれた。
発掘時に掘り出された出土品なども展示されており、病院跡からは医療器具やくしなどが発見されている。
ちなみに、今でもこの広場脇には大きな病院が存在している。
行く前に少しでもパリの成り立ちくらい知っておいたほうが楽しめると思う。
2012年1月7日土曜日
考えることはみな一緒なのかな。
お正月にはきっと「おしるこ」が食べたくなると思い、あずきを買いにBIO(有機栽培・無(低)農薬製品)のお店に行った。
あんぱんやあんまんなどよく作って食べるのであずきは我が家ではストック品。豆からいつも煮ている。小豆は近所の普通のスーパーでは売られておらず、BIOの店オンリー。
もちろん、日本食料品店で缶詰を買うことができるが缶詰の甘さがどうも気に入らない。
年末にいつものBIOショップに行くと、いつもたくさんある小豆(AZUKIとして売られている)がラス1。
これはもしや、同朋の買占めじゃないか?
ニホンジンハ ショウガツニ オシルコ ヲ ノム
同じような考えの人がたくさんいるんだな。ま、そういうもんか。
あずきを手に持ってぐるりと他の商品で面白いものはないかと見ていると、日本食材のコーナーに
こんぶを発見。
このショップは日本では作られていないが、独自に開発している無添加無農薬の和食材や調味料を置いているのだ。みそやおだし、うめぼしなどなど。
前はわかめとのり止まりだった海草コーナーに昆布が仲間入りしていた。
1パック3ユーロ台。日本の昆布よりちょっと頼りない感じだけど、出汁くらいとれそうな気がする。
値段もリーズナブルだし、ためしに買ってみよう。
こんぶを買ったら大晦日はしゃぶしゃぶにしよう。日本で買ってきてもらったお土産、ごましゃぶのたれもまだ使ってない。
年末年始用にフォアグラも鴨も買ったけど、いいやいいや、「和」をテーマにしよう。
それではしゃぶしゃぶ用の肉を買いに韓国マーケットへ。
フランスの肉屋では、しゃぶしゃぶ、すき焼き用の薄切り肉が存在しない。うちの近所のマルシェの肉屋は
「うすぎりできます」と言っているが、実際のところかなり厚切りに近い薄切り。
すきやきならまだしも、しゃぶしゃぶしたいのでここはわざわざオペラまで行く。
年末の買い物で韓国マーケットは買い物客ですでにカオス。
しかしまぁ同朋の考えることは一緒。日本人とおぼしき奥様たち、全員手に、カゴに「薄切り肉」を何パックも入れている。
自分も薄切り肉を手に取り満面の笑み。
年末にふさわしい手っ取り早い豪華な和食って「すきやき」か「しゃぶしゃぶ」って皆思っていたはず!
レジの前に並んだフランス人のおじさんは、大量にそばとそばつゆを買っている。
そうか、年越しそばこの人の家も食べるのか。。?!
日本人なら忘れてならない年越しそば。
もちろん鴨南蛮でしょう!!
あんぱんやあんまんなどよく作って食べるのであずきは我が家ではストック品。豆からいつも煮ている。小豆は近所の普通のスーパーでは売られておらず、BIOの店オンリー。
もちろん、日本食料品店で缶詰を買うことができるが缶詰の甘さがどうも気に入らない。
年末にいつものBIOショップに行くと、いつもたくさんある小豆(AZUKIとして売られている)がラス1。
これはもしや、同朋の買占めじゃないか?
ニホンジンハ ショウガツニ オシルコ ヲ ノム
同じような考えの人がたくさんいるんだな。ま、そういうもんか。
あずきを手に持ってぐるりと他の商品で面白いものはないかと見ていると、日本食材のコーナーに
こんぶを発見。
このショップは日本では作られていないが、独自に開発している無添加無農薬の和食材や調味料を置いているのだ。みそやおだし、うめぼしなどなど。
前はわかめとのり止まりだった海草コーナーに昆布が仲間入りしていた。
1パック3ユーロ台。日本の昆布よりちょっと頼りない感じだけど、出汁くらいとれそうな気がする。
値段もリーズナブルだし、ためしに買ってみよう。
こんぶを買ったら大晦日はしゃぶしゃぶにしよう。日本で買ってきてもらったお土産、ごましゃぶのたれもまだ使ってない。
年末年始用にフォアグラも鴨も買ったけど、いいやいいや、「和」をテーマにしよう。
それではしゃぶしゃぶ用の肉を買いに韓国マーケットへ。
フランスの肉屋では、しゃぶしゃぶ、すき焼き用の薄切り肉が存在しない。うちの近所のマルシェの肉屋は
「うすぎりできます」と言っているが、実際のところかなり厚切りに近い薄切り。
すきやきならまだしも、しゃぶしゃぶしたいのでここはわざわざオペラまで行く。
年末の買い物で韓国マーケットは買い物客ですでにカオス。
しかしまぁ同朋の考えることは一緒。日本人とおぼしき奥様たち、全員手に、カゴに「薄切り肉」を何パックも入れている。
自分も薄切り肉を手に取り満面の笑み。
年末にふさわしい手っ取り早い豪華な和食って「すきやき」か「しゃぶしゃぶ」って皆思っていたはず!
レジの前に並んだフランス人のおじさんは、大量にそばとそばつゆを買っている。
そうか、年越しそばこの人の家も食べるのか。。?!
日本人なら忘れてならない年越しそば。
もちろん鴨南蛮でしょう!!
2012年1月6日金曜日
季節のお菓子
今日は1月6日。キリスト教国ではEpiphanie、日本語では公現祭または公現節と呼ばれる日だ。
フランスでは国民の祝日ではないが、キリスト教徒にとってはお祝いの日である。
この日食べられる伝統菓子が「ガレット・デ・ロワ」と呼ばれるパイ菓子だ。ここ数年日本でも登場してきているので、知っている人は結構いるのかもしれない。
基本的にはフランジパンと呼ばれるアーモンドクリームをパイ生地で包んで焼いたもので
中にひとつフェーヴと呼ばれる陶器のオブジェを入れる。
年が明けると街中のパン屋、お菓子屋が一斉に売り出す。店頭からはパイの焼けるいい匂いが漂ってくるのだ。
大小さまざまなので、食べる人数によって買うことになる。大きいものは直径30cm以上。
今流行のおしゃれパン屋や菓子屋ではショコラとかピスタチオクリーム入りなど斬新な物も作られている。
このお菓子にはみんなの楽しみがあるのだ。
切り分けて自分の取り分のパイの中にフェーヴが入っていた人が王様。その年1年良いことがあるといわれる。
昨年は日本にいて食べられなかったので今年こそ!と近所の行きつけのパン屋で購入。
我が家二人しかいないので、その店の一番小さいもの。直径18cm。
「焼き立てだから気をつけて持って帰ってよ」と熱々の焼き立てと王冠を店のお姉さんからもらう。
3時のおやつにフェーヴ取り合い対決。
好きな箇所をカットして食べる。入っていたら王様。
半分は残ったがまだフェーヴは発見できていない。
また明日に持ち越しだ。
そう、このパイ作ったことがあるからわかるが相当なカロリー。
おいしいからと言ってうっかり食べ過ぎるのはご法度だ。
個人的には大好きなので、この時期だけでなく通年食べたいお菓子だ。
フランスでは国民の祝日ではないが、キリスト教徒にとってはお祝いの日である。
この日食べられる伝統菓子が「ガレット・デ・ロワ」と呼ばれるパイ菓子だ。ここ数年日本でも登場してきているので、知っている人は結構いるのかもしれない。
基本的にはフランジパンと呼ばれるアーモンドクリームをパイ生地で包んで焼いたもので
中にひとつフェーヴと呼ばれる陶器のオブジェを入れる。
年が明けると街中のパン屋、お菓子屋が一斉に売り出す。店頭からはパイの焼けるいい匂いが漂ってくるのだ。
大小さまざまなので、食べる人数によって買うことになる。大きいものは直径30cm以上。
今流行のおしゃれパン屋や菓子屋ではショコラとかピスタチオクリーム入りなど斬新な物も作られている。
このお菓子にはみんなの楽しみがあるのだ。
切り分けて自分の取り分のパイの中にフェーヴが入っていた人が王様。その年1年良いことがあるといわれる。
昨年は日本にいて食べられなかったので今年こそ!と近所の行きつけのパン屋で購入。
我が家二人しかいないので、その店の一番小さいもの。直径18cm。
「焼き立てだから気をつけて持って帰ってよ」と熱々の焼き立てと王冠を店のお姉さんからもらう。
3時のおやつにフェーヴ取り合い対決。
好きな箇所をカットして食べる。入っていたら王様。
半分は残ったがまだフェーヴは発見できていない。
また明日に持ち越しだ。
そう、このパイ作ったことがあるからわかるが相当なカロリー。
おいしいからと言ってうっかり食べ過ぎるのはご法度だ。
個人的には大好きなので、この時期だけでなく通年食べたいお菓子だ。
2012年1月5日木曜日
覚書 学習会
クリスマス会のお呼ばれがあるわけでもなく、年越しパーティのお誘いがあるわけでもなく、正月におせちを作るわけでもなく、今年度は常に移民局がらみの課題をこなしてきた。
そして、年明け早々、おとそ気分も抜けないままに「移民が受けるべき課題」のラストformation civicという「フランス市民講座」に出席してきた。
この講座は朝9時から夕方17時まで丸一日行なわれる。
フランスの歴史からスタートして、政治、憲法、市民権、裁判制度などをフランスの「自由・平等・博愛」という標語を軸にして展開・解説。そして「フランス国籍を取るには」で締めくくられる。
朝まだ暗い8時45分、すでに受付の行列ができている。
受付の際、ランチは魚料理かサラダか聞かれ券をもらい、講義を受ける部屋を指定される。
この日は、クラスに25人くらい。全部で3クラスあったようだ。
国籍は多様多種。アフリカ系、南米系。アジア系は少なかった。
午前中は中世ヨーロッパ時代のフランスから現代フランスまでの講義を受ける。
世界史で「テストのためだけに暗記した内容」やナントの勅令などなど、私の頭の中は高校時代にタイムトリップしていた。
約1時間30分に1回の割合で「カフェ・ポーズ」があり、職員の方がコーヒーや紅茶を振舞ってくれたので思っていたよりは退屈でもなかった。
ランチは、講義をしてくれている職員の方が先導して近くにあるレストランに皆でぞろぞろ向かう。
ランチは機内食みたいのを想像していたので、意外な印象を受けた。これらはすべて無料である。
午後は市民権や法律、政治などについての講義だ。
私達に直接かかわってくる法律や権利は知っていて当然なのだが、政治になるとサッパリ。
多くの日本人が政治に興味を失っているのと同様、私も日本にいる時から政治の話題にほとんど関心を示したことがなかった。
フランスでは朝や夜のニュース番組では政治の話題に重点を置いているし、若者でも政治に関心を持つ人は少なくない。
他の国の人たちはどうなのだろうか?
この講義は職員の人が、私たちに「これはどういうこと?」「これ知っている人?」と何かと質問をふるのだが、もともとフランスの植民地だった北アフリカのマグレブの人たちの発言の頻繁なこと!
何でそんなこと知ってるの?と何度思ったことか。
男女平等の話しになり、ひとつ印象的だったのが、「フランスの家長(日本で言う戸籍筆頭者)は必ず男性である ウィかノンか」という質問で、やはりマグレブの男性が
「それはウィだ!」と言い張る。
クラスの中でもマグレブやアフリカ系男性は「ウィだ」という。他の人はノー。
言いだしっぺの男性は裏づけとして「婚姻届を出すとき、役所の人が筆頭者は男性と言った」と証言する。
ところが、この答えはノー。「男性」と決め付けてしまうとそれは男女平等ではなくなってしまう。それよりもその家父長制というもの自体すでに廃止されているとのことだ。
しかし、彼は引き下がらない。「いやいや、役所の人が言ったんだ!」
職員は「役所の人が市民法典読んでないんじゃないか?権利では男女平等だから男性じゃなくてもいいんだ」
こんなくだりが10分くらい続いて、視察に来ていた移民局の人も困った顔。
結局、職員がうまくまとめて次の話へ続く。
講義の最後は、フランス国籍の取り方。
ま、いろいろな条件があるが不可能ではない。日本が二重国籍を認めるようになったら考えますか。
そして、年明け早々、おとそ気分も抜けないままに「移民が受けるべき課題」のラストformation civicという「フランス市民講座」に出席してきた。
この講座は朝9時から夕方17時まで丸一日行なわれる。
フランスの歴史からスタートして、政治、憲法、市民権、裁判制度などをフランスの「自由・平等・博愛」という標語を軸にして展開・解説。そして「フランス国籍を取るには」で締めくくられる。
朝まだ暗い8時45分、すでに受付の行列ができている。
受付の際、ランチは魚料理かサラダか聞かれ券をもらい、講義を受ける部屋を指定される。
この日は、クラスに25人くらい。全部で3クラスあったようだ。
国籍は多様多種。アフリカ系、南米系。アジア系は少なかった。
午前中は中世ヨーロッパ時代のフランスから現代フランスまでの講義を受ける。
世界史で「テストのためだけに暗記した内容」やナントの勅令などなど、私の頭の中は高校時代にタイムトリップしていた。
約1時間30分に1回の割合で「カフェ・ポーズ」があり、職員の方がコーヒーや紅茶を振舞ってくれたので思っていたよりは退屈でもなかった。
ランチは、講義をしてくれている職員の方が先導して近くにあるレストランに皆でぞろぞろ向かう。
ランチは機内食みたいのを想像していたので、意外な印象を受けた。これらはすべて無料である。
午後は市民権や法律、政治などについての講義だ。
私達に直接かかわってくる法律や権利は知っていて当然なのだが、政治になるとサッパリ。
多くの日本人が政治に興味を失っているのと同様、私も日本にいる時から政治の話題にほとんど関心を示したことがなかった。
フランスでは朝や夜のニュース番組では政治の話題に重点を置いているし、若者でも政治に関心を持つ人は少なくない。
他の国の人たちはどうなのだろうか?
この講義は職員の人が、私たちに「これはどういうこと?」「これ知っている人?」と何かと質問をふるのだが、もともとフランスの植民地だった北アフリカのマグレブの人たちの発言の頻繁なこと!
何でそんなこと知ってるの?と何度思ったことか。
男女平等の話しになり、ひとつ印象的だったのが、「フランスの家長(日本で言う戸籍筆頭者)は必ず男性である ウィかノンか」という質問で、やはりマグレブの男性が
「それはウィだ!」と言い張る。
クラスの中でもマグレブやアフリカ系男性は「ウィだ」という。他の人はノー。
言いだしっぺの男性は裏づけとして「婚姻届を出すとき、役所の人が筆頭者は男性と言った」と証言する。
ところが、この答えはノー。「男性」と決め付けてしまうとそれは男女平等ではなくなってしまう。それよりもその家父長制というもの自体すでに廃止されているとのことだ。
しかし、彼は引き下がらない。「いやいや、役所の人が言ったんだ!」
職員は「役所の人が市民法典読んでないんじゃないか?権利では男女平等だから男性じゃなくてもいいんだ」
こんなくだりが10分くらい続いて、視察に来ていた移民局の人も困った顔。
結局、職員がうまくまとめて次の話へ続く。
講義の最後は、フランス国籍の取り方。
ま、いろいろな条件があるが不可能ではない。日本が二重国籍を認めるようになったら考えますか。
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