小規模生産者のワイン見本市が11月22日〜26日までParis porte de versaillesの展示会場で開催。
このイベントはパリでは毎年3月と11月に開催されており、スーパーやチェーン店に並ばない生産者のワインを一般市民に
フランス各地から1000以上ものドメーヌが集結。
以前買ったことのあるアルザスのドメーヌから毎回招待状が送られてくるのでそれを受付に渡すと試飲グラスを貰える。
※招待状などない場合は、チケット売り場で3ユーロ払う。
土日は恐ろしく混雑するので金曜日の午後一人で出かけた。
ゆっくり試飲できるかと思いきや、結構混んでいるので買いたい産地のものだけを重点的に見ることにした。
1スタンド1業者。丸い看板が産地ごとに色分けされておりそれを目印に動く。
全然人のいないスタンドもあれば、黒山の人だかり的に群がっている所もある。
シャンパーニュとブルゴーニュのモンラッシェとかシャンベルタン、ロマネ、ボルドーのサンテミリオン等々「高い」ことで知られる産地のワイン業者のスタンドは人気。
買うか買わないかは別として、試飲してみたいという欲求は誰にでもある。
入場してしまえば試飲は無料なので良い品を産出する土地のものを試す良いチャンスでもある。
ま、実際の所買うことを前提として試飲したいが。
さて、今回私が買おうと決めていたのはCAHORS(カオール)とCHABLIS(シャブリ)
CAHORSはトゥールーズの北の地域。かなりコクのある力強い味と香り。赤ワインだが、カオールの黒と呼ばれるくらい濃い。
シャブリはブルゴーニュ地方で産出される白ワイン。安心して飲める白。
カオールはsud-ouest(南西)と表示された看板を目印に探す。スタンドで試飲させてもらい、気に入れば購入する。
たいてい2、3種類(2008、2009、2010)というように年数別や樹木(古木)など試飲させてくれる。同じ土地なのに年数で全く味わいが異なり、また古木(樹齢50から100年)では香りも増したりとなかなか面白い。こういうことが
ワインにはまるきっかけなのかもしれない。
丸い看板には生産者と地域がわかりやすく表示されている
白い部分にはドメーヌ名とAOC
Moulin à Vent(ムーランナヴァン)
オレンジの部分は地域名
Bourgogne/Beaujolais(ブルゴーニュ/ボジョレー)
その下の丸いのはコンクール受賞歴
以上を手がかりにお目当てを探す仕組みである。
スタンドは同じ地域が重ならないようにランダムに構成されている。
色とりどりだが、お目当ての色を探して行けば大丈夫。
会場にはサンドイッチやハム屋台も並ぶので、おなかがすいたら買うこともできる。
お目当てのスタンドが見つかったら早速試飲させてもらう。
↓こんな感じ
こちらから指定しない限り、まずお値段の中間クラスのものからグラスにそそいでくれる。そこから、もうひとつ上のクラスへと高い物を試飲させてもらえる。
それから、安いものを試飲すると高い物がより美味しかったと感じる。
↓
売り主テク
中→高→安の順に試飲させて
中または高を買わせる
買い手は味に納得した上で購入する訳なので、買わせられるという表現はちょっとおかしいが、そんなカラクリがあるなぁと毎回思わせられる。
試飲する前に、どんな味や香りが好み?と聞かれる場合もあるので、伝えておくと自分好みのワインから試飲させてくれる。生産者にどんな畑で収穫されるぶどうなのか、とか年数によってどんな味の違いがあるのか、などなど質問すると的確に答えてくれるのでわざわざソムリエさんと一緒に行かなくたってイイ。そのワインは生産者が一番良く知っているのだから。
バラ売りでも購入できるし、1箱/6本入りのカートン買いもできる。会場にはコロコロ付きの買い物カートや台車持ち込み可なので持って行くと便利だ。
カオールのワインはあれやこれや、4−5軒廻ってやっと好みの味を見つけたが、
シャブリは一発で発見。
1軒につき2種類以上は試飲させてもらい味比べをするので、購入までえらい時間がかかる。一人で行ったが、帰る頃にはすっかり夕方。
よっぽどのワイン好きでもない限りは、うかつに人を誘って行けないな、、と。
シャブリ
↓
戦利品抜粋
ワインに合うおつまみもつくらなくちゃ。