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2011年9月29日木曜日

les vacances en France 修道院のボンボンとショコラ~パリへ

パリまでラスト350km。

その途中で行っておきたい場所がある。

山の中、雲の中ひたすら走る。

一般道はひたすら両脇に牛を見ながら走る。



ディジョンから60km離れた山奥の山の上にある古い村「Fravigny-sur Ozerin」フラヴィニー・シュル・オズラン



実はここも2回目。
前回は2年前の年末、どんよりとした雲が立ち込め、第一村人が「ネコ」。
ほとんど人に会わず、ひっそりとした印象だった。

ここがあの映画の舞台とは・・
私の好きな映画のひとつ「ショコラ(ジョニーディップ&ジュリエット・ビノシュ主演)」の舞台になった村なのだ。
監督はフランスの古い村でさも閉ざされた印象のある村を捜し歩いてやっと「ココだ!」と見つけた場所がフラヴィニーだったそうだ。
※実際アクセスがあまりよくないが、村が閉鎖的かといえばそうではない

映画の舞台ともなれば、公開当時観光客が結構来ていたかも知れない。しかし今やその面影もあまりない。建物はそのまま残っているが、日本のように「映画になぞらえた名物もの」や「映画に関した土産」などは売られていない、第一作ってない。
ポスターがひとつ古い商店のガラス戸に貼られていたので「この村で撮影があったんだ」と思うくらいで、そのポスターはすっかり色あせている。
前回来た時は年末ということもあって、店などはすべてやっていなかった。

ここはフランス国内だと違うものでその名を馳せている。
「アニスのボンボン」
※アニスは日本ではインド料理屋で最後に口直しに出てくる小さな粒というか種みたいなもの。そこに何重にも砂糖を重ねて丸く仕上げたものがアニスのボンボン。
フランス版金平糖といったところだろう
これはフランス国内ではどこのスーパーでも見かけられるアニスの砂糖菓子。
フラヴィニーにある修道院で作られたものがはじまりで、今も実際に修道院の敷地内にさほど大きくない工場が併設され、そこから全国、そして諸外国にも出荷されているのだ。
日本にも輸出しているそうだ。(おそらくソニプラやカルディの類に売られているだろう)

ホームページに「午前中のみ見学可」という文字を見つけたのでさっそく行ってみた。
午前9時から10時45分の「限定1時間45分間の間」に来られれば見学可能だ。

10時少し前に到着。
前回は修道院も工場もブティックも閉まっていたが、今回はちゃんと人がいる。
ガイドツアーなのか勝手に入って良いのかわからず現場の白衣のマダムに見学したい旨を告げると、「修道院の中に若い子がいるからその子が案内してくれるわよ」とのこと。


数組の定年より上の夫婦がちらほら集まってくる。
全部で7名見学スタートだ。


簡単にアニスの歴史や製造工程を聞く。ここまでは撮影OK。


次に衛生帽子を被って実際の製造工程を見学。
※ほとんど髪の毛のないおじいさんも一応帽子を被る。。

製造工程は日本の金平糖を作っている様子と似ている。
高温の丸い釜がぐるぐるまわり、スプレーで溶かした砂糖や香料を吹き付ける工程を間近に見る。撮影はできない。

最後はお決まりのブティックでお買い物。
スーパーで買えるんだけど若干安いので3つセットを買った。

その後小さな食料品店の店先でコーヒーを飲み、ぐるっと村を1週。
あっという間に一回りできる。

帰りの高速道路上からパリが見えたとき、
「ああ、なんて都会なんだ!」と改めて思った。
街の規模がその他都市と比べ物にならないくらい巨大なのだ。
緑なんてないビル群の中にニョキっとエッフェル塔が見える。
あぁ帰ってきたなという安心感もある。
かつて東京に住んでいたころ、首都高から東京タワーが見えて
「やっと帰ってきた」という安心感と一緒だ。


今回はほぼ中央を南北に移動した旅。
それぞれの地方で美味しいものを堪能した。

まだまだ行ってみたいところは尽きない・・。

2011年9月27日火曜日

les vacances en France 美食の首都 ディジョン

カシスの工場のあるニュイ・サン・ジョルジュからブルゴーニュ地方の県庁所在地ディジョンDijonへ。
高速道路で行けばあっという間だが、ここはあえて下道を選択。

なぜか?それは世界に名だたるワインのブドウ畑を通るからなのだ。
その名も「Route des grands crus」日本語では「特級畑街道」といったところだろう。
ロマネコンティを産出するヴォーヌ・ロマネ村はじめ、ミュジニーとか、シャンベルタンとか次々と銘ワインを産出する村々が続き、目はすでに「€」マーク状態。
ある意味、この旅で一番エキサイティングなドライヴだったかもしれない。

そんな楽しいドライヴはあっという間。ディジョンに近くなると大工事中で道のあちこちが閉鎖。。カーナビもほとんど役に立たなくなる。リヨンからストラスブールまでの直通TGVを走らせる計画があり、新しい線路を建設中のためぐるりぐるぐる迷いに迷って中心部へやっと到着。

ずいぶん前に一人でDijonに来たことがあるので今回私は2回目の滞在。
前回はTGVで来たので駐車スペースのことなど考えもしなかったが、どこの町でもそうだったが、路上に空きスペースを探すのは一苦労。Payant(路上有料スペース)と書いてある場所に停めないと短時間でさえ駐禁、酷い場合にはレッカーされる。(パリにてどちらも経験済み)

さて、前回はツーリストオフィス主催の「歩いてdijon発見するツアー」に一人参加したので、街のことはなんとなく思い出してきた。
ふくろうの町ディジョン。右手に金属のもの、左手でこのふくろうをさすると幸せになれるといわれている。


町の中心はコロンバスと呼ばれる木組みの家もチラホラのこり、修道院など重要建築の屋根は独特のモザイク模様である。


ブルゴーニュ地方では小さな村でも教会などはこのモザイク屋根のところがよく見られる。
土産を買う店も決まっている。今回は前回行かなかったところへ行ってみよう。。

「ブルゴーニュ生活博物館」※無料
ブルゴーニュの人々の昔の暮らしをジオラマで展示。ブルゴーニュの民族衣装から結婚式などの行事などをマネキンつきで紹介。マネキンがリアルすぎてある意味怖い。

感心したのは、19世紀後半から20世紀初頭にかけての商店街がかなり忠実に再現されていて中に入れるのだ。
薬局
お菓子屋さん
時計屋さん


ブルゴーニュ地方はワインで儲けている財政が潤っているためなのか、
博物館、美術館の類は特別展以外ほぼ無料。

街をぶらぶらと散歩。お目当てのお菓子屋さんで「pain d'epice」パン・デピスと呼ばれる香辛料入りの焼き菓子を買う。いろいろ試したけどやっぱりここのが一番美味しい。
http://www.rosedevergy.com/

ディジョンで忘れてならないのは「マスタード」
MAILLEマイユのマスタードは日本でも超有名。今やイオンにだってフツーに置いてある。
http://www.maille.com/
本店はディジョン。前回の歩いて発見ツアーでも試食に立ち寄ったので、今回はパス。パリにもブティックあるし。。スーパーでも買えるし。
今回は違うメーカーのカシス・マスタードを購入。

ディジョンはそんなに大きくない街なので半日あれば十分。夕食までまったりとカフェで過ごす。

夕食に食べたいものはもちろん「ブッフ・ブルギニョン(牛肉の赤ワイン煮混みブルゴーニュ風)」と「エスカルゴ」。
エスカルゴはブルゴーニュの名物品。ぶどうの葉っぱを食べさせて育てるのだ。
しかし、今やブルゴーニュ産のものは超高級となりつつある。パリやその他地方で食べられる値段の高くないものは東欧諸国、アラブ、そして中国産のものがほとんどで、フランス産のものさえ貴重だ。

一人で訪れたときに、値段もさほど高くなく美味しいレストランに入ったので、今回もそこへ行こうとしたら店がない。。結構賑わっていたと思うのだけど、3年以上も前のこと。オーナーが変わったのか・・。残念。
ガイドブックも持たず、口コミサイトも見てこなかったので適当に目星をつけてビストロに入ってみた。

地方料理専門という店ではないので、一般的なメニュが多いが、ここはあえて
「ブッフ・ブルギニョン」と「エスカルゴ」を頼む。
前菜の「エスカルゴ」
殻がない!上品に小器にいれなくていいのに!


給食みたい・・「ブッフ・ブルギニョン」

私はフツーの「牛肉のヒレステーキ」

何か、こう今ひとつパッとしない。。期待しすぎたのかな。
エスカルゴもブッフ・ブルギニョンも家に帰ったら食べようとリベンジを誓った。

2011年9月25日日曜日

les vacances en France ワインの里の工場見学

リヨン2泊3日満喫した後は、いよいよブルゴーニュ地方へ。

ブルゴーニュといえば、とにもかくにもワイン。車で走っていてもそこらじゅうすべてが「ブドウ畑」だ。
一人旅でワインカーヴを回ったこともあるし、ボーヌのワインの醸造家の民宿に泊まってカーヴを見せてもらったこともある。なんとなくブルゴーニュワインが好きで、この地方が気に入っている。
今回はヴァンダージュ(ワイン用のぶどうを収穫して踏み踏みする)もほとんど完了してしまったようだし、車の旅なので試飲をしながらもあまりよろしくない。(絶対ダメ)
ということで、Vedrenne社のクレーム・ド・カシスの工場見学をすることにした。


この会社はカシスその他リキュール最大手であり日本へも輸出されている。

場所はNuits-st Georgesニュイ・サン・ジョルジュ
良いワインの産地として知られているが、カシスの産地でもある。

クレーム・ド・カシスとは、カシスのリキュール。
日本ではカシスと聞くと、普段の飲み物というより、ドラッグストアで売られている健康飲料的なものを思い浮かべるかもしれない。カクテルにも使われている場合もある。

フランスでは食前酒に「kir(キール)」と「kir royal(キール・ロワイヤル)」にクレーム・ド・カシスが使われている。
キールはこのカシスをアリゴテと呼ばれる白ワイン(Aligote)で割ったもの。
キール・ロワイヤルはシャンパーニュで割ったものだ。

8人一組でガイドさんについて工場を見て回る。
カシスの甘酸っぱいような香りが立ち込めてトロけそう。

カクハン機材など。

ブルゴーニュのワイン樽


温度変化や酸化に弱いため冷蔵庫に入れても最高で2年までしか保存できないんですよ。と説明を受け愕然。
2年前にブルゴーニュを訪れたとき食料品店でクレーム・ド・カシスを買ったが、まだ半分以上残っていたのである・・。処分しました。(もったいない)

ここはCASSISSIUMカシシウムと呼ばるカシス博物館。工場併設
輸出国・・日本もお得意様。
フランスのカシスの産地。ブルゴーニュ以外でも作られている。
昔の手作り機械など。



最後はお目当ての試飲会。

VEDRENNE社の看板商品スーパーカシスを試飲。1リットル中に400g以上の糖分が入っているので当たり前であるが、極甘シロップ。しかしアルコール度数もかなりのもの(15度以上)。
甘いしアルコールが濃いし何かで薄めないと厳しいかも。
まわりのフランス人は結構普通に飲んでいる。
水かソーダで割ってくださいってお願いしたら、「ありません」って。。「その代わりに白ワインでいい?」・・ハイハイ。
これにアリゴテを追加してもらいキールを作って試飲をする。
結構度数が高いのだが、まわりのフランス人はいろんなシロップやカクテルをまだ飲んでる。
これから車運転するだよね?!

最後はお決まりの土産ショップ。
ここで作られるクレーム・ド・カシスは「スーパーカシス」として商標登録されている。
お値段もそれなり。なぜならカシスはブルゴーニュ産のものを使っているからだ。
もう少し安いものだとカナダなどからの輸入品になるそうだ。

カシス、、前回も飲みきれてないので今回は大人しくブルゴーニュ産カシスのジャムを買ってみた。
それと、「モナコ」用にザクロシロップも買った。
すごく邪道な買い物をした。

2011年9月23日金曜日

les vacances en France 憧れのポール・ボキューズ・・

ポール・ボキューズの話をする前に、リヨン観光から。

朝食をカフェで済ませた後、世界遺産に登録されているという旧市街へ歩いて行ってみる。
リヨンはパリと違ってカラフルな印象。赤い瓦屋根がトレードマークだ。


市街を一望できる丘には歩いて上ることもできるが、ここは登山電車を使ってみる。


頂上駅のまん前には大聖堂が聳え立ちその奥に展望スペースがあるので、観光客のたまり場になっている。


天気がよければ周りの山々も見えるはず。。


前日から気になっていた、鉄塔・・・。エッフェル塔より古いらしい。昔はそこにダンスホールやレストランも併設され賑わいを見せていたそうだが、今はひっそり。閉鎖中。係りの人が時折たばこを吸いに出てくるのが見えた。


以上観光情報でした。

今日の目的はただひとつ。ポール・ボキューズ
それは一体何なのか?
ミシュラン好き、フレンチ好き、料理好き、ミーハーである・・のどれかひとつに当てはまる人は知っていると思うが、フランス料理の巨匠と呼ばれる人物である。
その人の店がこのリヨンから少しはなれた小高い山の上にあるのだ。
ミシュランの3つ星を40年以上も維持する料理店、一体どんな味なのか?!
ミシュランは味だけでなく雰囲気や、接客などなど含めた総合得点なのでそのほかもきっとすばらしいものなのだとは思うが。。

これだけのレストランだ。貧乏旅行者が気軽に立ち寄るなんてご法度だ。

しかし天下のポール・ボキューズ。
もっと気軽に入れるレストランを市内にプロデュースしている。
以前友達が行っておいしかったと話していたことを思い出し、早速インターネットで検索。すると市内に4つも店を出していたのだ。
日本語で「東」「西」「南」「北」を表す店名でそれぞれ得意料理が異なる。
さぁ困った。どれにしようか?友達が行ったのはどのお店?
宿から近いということと、料理の種類を見た結果「北 Le Nord」に行くことにした。


まずは開店前に偵察に。ブションとは違って小奇麗であり、ファサードには「Brasserie」ブラッスリー(一般的な居酒屋レストラン)と書いてあるが、どうみても正統派レストランの雰囲気。高いんじゃないの?と心配になる。
店の前にメニューが掲げてあり、「本日のおすすめ定食」のほか、通常メニューも出ている。
金額は、およそ20€でおすすめ定食といったところ。もちろん飲み物はついてない。

気軽なレストランとはいいつつも、真っ白なテーブルクロスに布ナプキン。やっぱり正統派のレストランはいいものです。


ワインを頼んで、前菜が来ましたよ。温かいソーセージのブリオッシュ包み


今日のおすすめから。ホロホロ鳥のグリル・南仏の野菜を添えて・・

相方はサーモングリル

味の良いレストランはパンも美味しい。これは比例するようだ。

昼に贅沢をしすぎたため、夜はまたもやおつまみで。
前日よりもっと庶民的で、地元の人しかいない、、
店先でパンを切りサーヴする。紙のずた袋にパンがいっぱい。

お店の人は陽気で感じが良い。

リヨン名物「salade lyonnaise」リヨン風サラダ
たくさんのベーコンとポーチドエッグが乗っかったのが特徴だそう。
これはシンプルで美味しいので家に帰って早速作ってみた。


リヨン名物「saucisson chaud」温ソーセージ


久々に揚げていないじゃがいもが美味しく感じる。

リヨンは、今まで訪れたどの街より若者が多くフレッシュな印象を受けた。
さらに街も綺麗。
予備知識なく何の固定概念もなく行ったのが良かったか好印象でした。
リヨンまでパリから車で行くとかなりの距離があり大変ですが、TGVで2時間です。
美味しいもの日帰りツアーができます。

2011年9月21日水曜日

les vacances en France 居酒屋れすとらん

リヨンは「美食の街」として名高い。
美味しいものはパリにはない、リヨンへ行けという言葉も聞く。

それはどうなのか実際確かめたい。

リヨンには飲食店のカテゴリとして、bouchonブションと呼ばれる料理屋が存在する。
パリや他の地域の料理のように一皿にドーンと盛られてくるのではなく、小皿(日本からすれば中皿)でリヨン伝統料理を供する。一皿の量が多くないので何皿か頼んでワインと一緒に楽しめるのだ。
※レストランのメニューには「前菜」「メイン」「デザート」のアラカルト、もしくは3皿セットの料金も記されている。

ここを「居酒屋れすとらん」と呼ぶことにした。

口コミサイトでおおよそ目星をつけてきた店を探すと、その通りの両側ほぼすべてブションであった。
激混みの店から、閑古鳥の店まで様々。20時前なのでこれから混みだす時間だ。
その中のひとつ混んでいてにぎわっている店に決まり。

注文後のレストランの観察タイムは面白い。



ちゃっちゃか動き回る店員とか、

周りの人が何を食べているのか?とか、黒板のメニューを読んだり。

さて、今日のおつまみは

リヨン名物「クネル」。
川鱒のすり身に小麦粉や玉子を加えて練って火を通したもの。洋風はんぺん。
味付けはクリームソース。付け合せは米。
ん?これはどういう風に表現したら良いのだろう。。
ちくわぶとはんぺんの中間のような、、これはクリームソースをかけずにおでんに入れたらいいのかもしれない。久々の「名物に○○○ものなし」・・。個人的に。


リヨン名物「tablier de sapeur」直訳すると「工兵の前掛け」・・・なんじゃそりゃ?
何なのか想像がつかないので、店の人に聞くと「モツのカツレツ」。珍しいので頼んでみる。

ゴムカツ?食感を楽しむものなのかな?


今回のチョイスは序の口。また明日に期待しましょ。

2011年9月20日火曜日

les vacances en France 旅の後半戦 うまいもの祭り

セート滞在3日目。風もおさまり前日より暑さが増し絶好の海日和だ。
しかし、この日は移動日。

向かうは LYON リヨン

330km離れているので朝食を済ませすぐに出発した。

リヨンまでの道程は観光街道だ。
ニーム、アヴィニヨン、オランジュ、ポン・デュ・ガールetc.まだ行ったことのない観光スポットもあるのだが、ひとつひとつ訪ね歩く余裕はないので直行する。

先日原子炉爆発事故の起きた近辺を高速道路はひたすら北上。

渋滞もないため常に130km/hで飛ばす。

午後13時すぎに到着。
ホテルはTGV駅に近く賑やかな場所。やはり大都市だけあってホテルの価格が今までよりグッと上がる。。予算ギリギリだが仕方ない。
ホテルの建物は古くてエレベーターがない。部屋の鍵もカード式ではなく、フツーの鍵。しかし部屋は広くて綺麗。

さて、ここでまずやることは「洗濯」。コインランドリー探し&街の探検だ。

セートと違いここはちょっと歩くとすぐにコインランドリーが見つかった。
海水浴で砂っぽくなったバスタオルや水着、ジーンズなども洗ってしまう。

せっかくリヨンに来たのはいいが、リヨンに対する予備知識がほとんどない。
美味しいものが食べたい、、という目的のほかはないので、街歩き・・といわれてもどこに何があるかよくわかっていない。
洗濯の最中、街の目抜き通りと思しき歩行者天国を歩いていくと、大きな広場に出た。
川の向こうは丘になっていて、頂上に教会が聳え立っている。その横は何かエッフェル塔のような鉄塔まで。。


この広場で軍隊マーチのPV撮影が行なわれていたのでしばし見学。地元のマダムに「この曲何の曲か知ってる?」と聞かれたが、さすがの私もフランスの軍隊マーチは知らない。

コインランドリーに戻るとちょうど良い感じで洗濯が終わっていたので、乾燥機をかける。

まだまだ日が高くて暑いので、ビールとおつまみを買って部屋でリヨンの研究をはじめた。
地球の歩き方によると、旧市街と新市街があって、旧市街のほうは世界遺産に登録されているとのこと。さっき見えた丘のほうだ。そちらへは歩いていくこともできるが、フニクレール(登山電車)で上れる。
レストランは「ブション」と呼ばれる気軽な居酒屋風のものがたくさんあって、にぎわっている。
美術館系は興味がないのでパス。
PCでフランスの口コミ・レストランサイトを検索。数件めぼしをつけておく。

旅の疲れが出たのか、ちょっと昼寝のつもりが、気がついたら19時を過ぎていた。
さて、今日のお楽しみリヨン名物は何を食べようか。

2011年9月19日月曜日

les vacances en France  海とキャンプとナチュリスト

セート滞在2日目。少々風が強いが、快晴。
早速朝からビーチへ行くことにした。
私達の宿は小高い山の東側に位置する港付近。ビーチはその山向こう西側に長く続いている。
地中海を左手に見ると、真ん中はビーチと鉄道路線や道路などの土地、右手に大きな汽水湖という土地だ。この汽水湖でカキやムールなどの養殖が盛んに行なわれている。

長い、長いビーチの一番向こうには、かの有名な「※ナチュリスト」の楽園がある。
※60年代後半~70年代初めにヒッピーから派生した「超自然体主義の人々」。簡単に言うと「現代的裸族」というところだろう。
一般の商店での買い物、車で出かけるのもその街の中だけならすべて全裸で生活。とにかく、この方たちのためのリゾートマンション群があり、ビーチも占拠されている。

あまりその光景は見たくはないので、もっと手前の一般ビーチへ。駐車場も完備されている。

広々したビーチには、フランスならたいてい「キャンプ村」が存在している。
ここにも超巨大キャンプ村があった。
キャンプにはほぼ皆無とい言ってよいほど興味も知識もない。テント張って、川の水でハンゴウスイサンetc.しかしこの乏しい私の知識はかなり時代錯誤なのかもしれない。
ここのキャンプ場は、ログハウス風の受付がちゃんとあり、キャンプ場の一角にミニスーパーマーケットや焼きたてのパン屋さん、八百屋、などがあって、自炊の材料をわざわざ遠くから持参する必要もない。銀行のCDだってあるのだ。キャンプとはいいつつも、テントを張って、焚き火して・・というのではなく、泊まるのはボックスタイプのコテージ。寝室はもちろんキッチンやトイレも完備。自分の車をそこに横付けするのだ。
今や日本のキャンプ場も同じかもしれない。(もっと最新鋭かも)
キャンプ村をぐるっと見学した後は、ビーチへ。しかし、キャンプ村の前のビーチは一般客用駐車場がないため広い駐車場がビーチの目の前にあるほかの場所へ移動。


新学期がちょうど始まった日。ファミリー層もほとんどおらず、静かなビーチ。
気温が30度はあろうかというのに、水温が低い。
透明度はまぁまぁ。少しグリーンがかったような色だ。同じ地中海でもモナコやマントンではうじゃうじゃと魚がフツーに泳いでいて、足にアタックしてきたのだが、ここは何も見えない。


昼のサンドイッチを買出しに出かけ、午後もビーチでまったり過ごす。


日焼け止めは十分塗ったはずなのに日焼けのため帰路に。

ビーチ方面を望む西側地域は、おしゃれなマンションや綺麗で大きなホテルがたくさん。新しい一軒家の建築ラッシュもあるスポットで、東側の地域とは全く雰囲気が違う。
バカンスの雰囲気満点だ。


名物にうまいものなし?!を検証するコーナー
まわりのフランス人のほとんどが前菜で「カキ」を食べている。
ここはカキの養殖も盛んな土地なので新鮮だろう。そんな人たちを横目に、火の通った前菜を頼む。。

ここの名物料理は「○○ a la setoise」○○のセート風という料理。
セート風とはトマトソースがベースの味付けで、ありとあらゆるものに「セート風」と但し書きがあった。
その中のひとつ、Tielle Setoiseと呼ばれるものを頼む。


いかやえびなどのミンチをトマト味にしたものをパイ状のもので包んでオーブンで焼いたもの。これはスーパーのお惣菜コーナーでみかけるぞ。

お決まりのムール貝、鍋いっぱいが常識。地中海産のムールは巨大でうまい!

パリで売られているのはモンサンミッシェル湾ものが多く小粒だ。

レストランの黒板に「今日は鰯あります」と書かれていた。
早速いわしのグリルを頼む。単純な塩焼きなのにうまい。付け合せはフランスらしくフリット。


小魚のフライ。申し分ない。一番美味しかったかも。


黒鯛のムニエル。


こういう漁港では地魚が一番。しかし、セート風にしないほうが素材の味が楽しめて◎