セート滞在2日目。少々風が強いが、快晴。
早速朝からビーチへ行くことにした。
私達の宿は小高い山の東側に位置する港付近。ビーチはその山向こう西側に長く続いている。
地中海を左手に見ると、真ん中はビーチと鉄道路線や道路などの土地、右手に大きな汽水湖という土地だ。この汽水湖でカキやムールなどの養殖が盛んに行なわれている。
長い、長いビーチの一番向こうには、かの有名な「※ナチュリスト」の楽園がある。
※60年代後半~70年代初めにヒッピーから派生した「超自然体主義の人々」。簡単に言うと「現代的裸族」というところだろう。
一般の商店での買い物、車で出かけるのもその街の中だけならすべて全裸で生活。とにかく、この方たちのためのリゾートマンション群があり、ビーチも占拠されている。
あまりその光景は見たくはないので、もっと手前の一般ビーチへ。駐車場も完備されている。
広々したビーチには、フランスならたいてい「キャンプ村」が存在している。
ここにも超巨大キャンプ村があった。
キャンプにはほぼ皆無とい言ってよいほど興味も知識もない。テント張って、川の水でハンゴウスイサンetc.しかしこの乏しい私の知識はかなり時代錯誤なのかもしれない。
ここのキャンプ場は、ログハウス風の受付がちゃんとあり、キャンプ場の一角にミニスーパーマーケットや焼きたてのパン屋さん、八百屋、などがあって、自炊の材料をわざわざ遠くから持参する必要もない。銀行のCDだってあるのだ。キャンプとはいいつつも、テントを張って、焚き火して・・というのではなく、泊まるのはボックスタイプのコテージ。寝室はもちろんキッチンやトイレも完備。自分の車をそこに横付けするのだ。
今や日本のキャンプ場も同じかもしれない。(もっと最新鋭かも)
キャンプ村をぐるっと見学した後は、ビーチへ。しかし、キャンプ村の前のビーチは一般客用駐車場がないため広い駐車場がビーチの目の前にあるほかの場所へ移動。
新学期がちょうど始まった日。ファミリー層もほとんどおらず、静かなビーチ。
気温が30度はあろうかというのに、水温が低い。
透明度はまぁまぁ。少しグリーンがかったような色だ。同じ地中海でもモナコやマントンではうじゃうじゃと魚がフツーに泳いでいて、足にアタックしてきたのだが、ここは何も見えない。
昼のサンドイッチを買出しに出かけ、午後もビーチでまったり過ごす。
日焼け止めは十分塗ったはずなのに日焼けのため帰路に。
ビーチ方面を望む西側地域は、おしゃれなマンションや綺麗で大きなホテルがたくさん。新しい一軒家の建築ラッシュもあるスポットで、東側の地域とは全く雰囲気が違う。
バカンスの雰囲気満点だ。
名物にうまいものなし?!を検証するコーナー
まわりのフランス人のほとんどが前菜で「カキ」を食べている。
ここはカキの養殖も盛んな土地なので新鮮だろう。そんな人たちを横目に、火の通った前菜を頼む。。
ここの名物料理は「○○ a la setoise」○○のセート風という料理。
セート風とはトマトソースがベースの味付けで、ありとあらゆるものに「セート風」と但し書きがあった。
その中のひとつ、Tielle Setoiseと呼ばれるものを頼む。
いかやえびなどのミンチをトマト味にしたものをパイ状のもので包んでオーブンで焼いたもの。これはスーパーのお惣菜コーナーでみかけるぞ。
お決まりのムール貝、鍋いっぱいが常識。地中海産のムールは巨大でうまい!
パリで売られているのはモンサンミッシェル湾ものが多く小粒だ。
レストランの黒板に「今日は鰯あります」と書かれていた。
早速いわしのグリルを頼む。単純な塩焼きなのにうまい。付け合せはフランスらしくフリット。
小魚のフライ。申し分ない。一番美味しかったかも。
黒鯛のムニエル。
こういう漁港では地魚が一番。しかし、セート風にしないほうが素材の味が楽しめて◎
海辺でまったり・・・なんて、いいな~。。
返信削除シーフード美味しそう!
それにしても、ナチュリストの町って知らなかった。
そういうビーチっていうのは、聞いたことあるけど、
お店とか、その町の中では裸ってすごくびっくり!!
見てみたいような、見たくないような・・。
目のやり場に困るよね。
マルセイユをもっと凝縮した感じの港の周りに海鮮レストランがたくさんあったよ。普段魚を食べないのでここぞとばかりに食べまくりでした。
返信削除ナチュリストの町はもともといる住民は当初は困惑しただろうねぇ。テレビのドキュメンタリーで先日やっていたのだけど、日本じゃありえない光景が広がっていたよ・・。
昨年スペインの島に行ったのだけど、とあるビーチは500mくらいの幅の半分はファミリー向け、半分はナチュリストって感じだったよ。明確な線引きはないから、ファミリーゾーンにも全裸の(しかも結構なお年の)人たちがフツーに歩いてたりしたよ。見たくないよなぁ。。