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2012年2月20日月曜日

日本の伝統技術がお洒落になって登場。

昨年、日本滞在中になにかのドキュメンタリー番組を見ていて気にかけていたものがある。

「南部鉄器」


岩手県の伝統工芸品の南部鉄器といったら、職人が手がける茶器の最高傑作とまで言われる代物。
色合いは地味だが、日本の侘び寂びが感じられ「ザ・ニッポン」的で外国人ファンも多いのだとか。

そのドキュメンタリーの内容では、この南部鉄器の国内需要が減ってきたため、なんとか海外へ向けて
進出したい。どうやったらうまくプレゼンテーションできるのか、どうやったら販売促進につながるのか
という密着取材であったと思う。

いくつかのヨーロッパ国内でプレゼンを行なうが、なかなか手ごたえが感じられない。
フランスへ持ち込んだとき、「色を付けたらどうか」という提案を元に試行錯誤。後、完成するや否や
爆発的人気になったのだとか。

その取材当時は、カラー鉄器に関しては海外輸出のみ製作しているとのことで国内入手ができなかったそうだが、現在は、いくつかカラー茶器を扱うネットショップが存在する模様。


昨日、友人宅から帰宅途中何気なく歩いていたら、このカラー鉄器を扱うお茶屋さんを発見。
日曜日なので店はしまっていたため、ウィンドー越しに写真を撮っていたら、通りがかりの兄ちゃんに
「ここの中国茶はうまいよ」とすすめられる。
※鉄器が素敵なのであって、中国茶は今は必要ない・・。と苦笑い。


カラーと言ってもル・クルーゼのように原色でポップな感じの色合いでなく、和風の渋みのかかった色合いがイイ。テレビでみたより、実物のほうが可愛いので欲しくなってしまった。。


ちなみにお値段は大きさによりけり。60ユーロ~100ユーロ。
うーむ。安い買い物じゃないからよく考えないと。。

2012年2月19日日曜日

二つの市

毎週日曜日は、生鮮食料品を買いにマルシェと呼ばれる青空市場へ買出しに出かける。
パリのガイドブックにも2,3紹介されているが、実際には常設のマルシェを含め82もの市が街の
いたるところに週2回ほどたつ。
品物の地域差もあって、北のほうのエリアはエキゾチックな野菜や果物を多く扱っていたり、
形は不ぞろいだけど値段も安い。
16区は色、形、つやどれをとっても上級品が多いが、比例して高かったり・・。
私がいつも利用するマルシェは、駅から駅の高架下の300mほどにびっしり立っている。
品揃えも豊富で、値段はスーパーで買うより断然安い。何より新鮮。

長く通っていると、買う店が決まってくる。
八百屋はここ、果物はここ、きのこはここ、魚介はここ、パンはここetc.
良い品物に出会うには、行列の店を狙う。いついっても行列の店は品も良いし、値段も安い。
お客の列が切れないため、陳列は大雑把。逆に、綺麗に陳列されている商店は「暇」の証。時間があるから陳列にも時間をかけているのだ。
ということで、行列に並んで買って、また行列に並んで買っての繰り返しだが、お祭りの屋台で買い物するようで毎週楽しみでもある。

カキとムール貝だけの店

果物屋

パン屋

マルシェに行くとおまけしてもらえる場合が多い。
今日の戦利品は果物屋でアボカド1個もらう。


午後は同じ区内で行なわれているアンティーク市に出かけてみることに。
季節ごと(週末のみ)に骨董品屋が何十店舗か集まって広場などで開催するイベントで
いつの世代のものか謎のアンティーク食器だったり、ボロい古本だったり、
ヴァイオリンだの、絵画だの、素人には全くわからないが、その筋の人が見れば何かお宝が
あるのかもしれない、、そんなものを冷やかしてきた。


特にめぼしいものは見つけられず。。
こういうアンティーク市よりフリマの方が楽しいと思ってしまうのであった。

2012年2月12日日曜日

流行りものの菓子など。

日本ではかなり短いサイクルで新しい甘味などが登場する。

おそらく、バブル時代にイタめしブームとともにやってきたティラミスが発端なような気がするが、それ以降、ナタデココ、パンナコッタ、カヌレ、マカロンetc.

日本のデパ地下のスィーツコーナーには多種多様な菓子が並び、手土産選びには毎回時間がかかってしまう。

フランスはどうなのか??

スィーツ王国と呼ばれそうだが、案外どの店も同じようなラインナップだ。
季節によっては年明けのガレット・デ・ロワだったり、パック(イースター)の動物チョコレート、季節のフルーツを使ったタルトなどのバリエーションはあるが、毎年ほぼ同じ。
日本のような流行がない。

ところが、最近じわじわブームが来ている菓子がある。

シュークリーム

日本では当たり前の定番おやつな存在だが、なぜかフランスでは見かけない。
エクレアはそこらじゅうに売られているのに・・・。

数ヶ月前に友達から「新しいシュークリームの専門店が北マレにできたよ」とは聞いていたが
その店がテレビに出ていたので、先月買いに行ってみた。


味のバリエーションは、ローズ、シトロン、ピスタッシュ、などなど。
日替わりは1個2.8ユーロ、定番は1.85ユーロ。手土産にはもってこい。
※しかし小さい・・。

日替わりのピスタチオホイップクリームと定番のバラとピスタチオ。


コージーコーナーの100円シュークリーム今や懐かし。。



日本で大ブームになったマカロンは、パリでは「観光客の定番土産化」している。
超有名パティスリー(ラデュレだとかピエール・エルメ)のマカロンは美味しいけど高いので滅多に買わない。かといって、そこらのパン屋のマカロンはおいしくない。。

だったら作ってしまえ。
1週間分のおめざの完成。

来月は年に1度のマカロンの日がやってくる。
重要なイベントのひとつだ!

2012年2月5日日曜日

天然のスケートリンク

日曜日は「雪」の予報が出ていた。

朝、起きて外を見ると予報どおり雪が降っていたが、昼前には止んだので野暮用ついでに家の近くを散歩してみた。


なんと、トロカデロの噴水池は全面凍結・・。
天然のスケートリンクだ。(誰もスケートはしてないが)

氷の上に乗っても平気そうなので繰り出してみた。

エッフェル塔と一緒に写真。
※誰かが書いたPARISの文字にお約束の「参上」を付け足してみた。

噴水は予め止められているが、つららがすごいことになっている。


次はブローニュの森。
思ったとおり白銀の世界。

こちらも湖が全面凍結中・・。広大なスケートリンク場。。

ミニ滝も凍る。。


こちらは湖の上を歩く人はほとんど皆無だったが、興味本位で湖面上へ繰り出す。


氷上へはあくまでも自己責任の上乗ってください。

2012年2月3日金曜日

パリの冬。

例年なら12月にはいると何度か雪が降ったり、気温がマイナスになったりするのだが、今年は1月になっても最高気温が10度超えることもしばしばあり「暖冬モード」だった。

しかし奴はやってきた。

寒気団は我々パリジャンが油断しきっていたところに急襲攻撃だ。
パリだけでなく、40程度の県に低温警報が出ている。


パリが寒い、寒いと言っても、北海道の内陸地方の寒さには到底かなわないと思われるが、
東京出身の私にはもう十分すぎるほど寒い。



そんな中、2月2日はla chandeleur(シャンドゥルール)といってキリスト教のお祭りの日(休日ではない)。


以下詳細
2月2日はクリスマスの12月25日から数えてちょうど40日目。つまりイエス・キリストの誕生から40日目にあたるこの日をシャンドルール(Chandeleur)。「聖母御潔めの祝日」キリスト教徒の祝日にあたる日。

春の到来と家族の幸せを祝って、願いと成就を祈ってクレープを焼く習慣があります。その歴史にろうそくの祝別式があったことから「ろうそく・光の祭り」も意味し、黄金で丸いクレープを焼いて食べる習慣になったようです。

新年のガレット・デ・ロアが終わると同時に、町中ではクレープが焼いて積み上げられたものがショーケースに並んだり、スーパーではクレープ粉やクレープパン(専用フライパン)、クレープを伸ばす木のトンボ棒などがセットで売り出され特設コーナーが設けられます。


このシャンドルールの日にクレープを焼くのは一般的ですが、ストラスブールなどアルザス地方などではベニエ(ジャムやチョコが中に入っているドーナツ)を作るのも一般的なようです。ベニエ(Beignet)とは粉・砂糖・卵を使った生地を油で揚げたお菓子ですが、キーワードは丸くて黄金。光や太陽を意味します。揚げることからも油の加熱で祝いの精髄、いわゆる光の祝賀を表すそうです。(ハヤクーより)

日本では、節分、こちらはシャンドゥルール。季節の節目のようです。


ということなので早速家で作って食べた。