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2012年3月21日水曜日

おいしいオリエンテーリング

毎年3月20日は「マカロンの日」

フランスのAssociation Relais Desserts
いわゆる「お菓子協会」「お菓子組合」なる団体が主催しているイベントで
目的は慈善団体への寄付金集めである。

合言葉は 1 DON, 1 MACARON(1回の寄付で1個のマカロン)
いくらでも良いので寄付金BOXにお金を入れてマカロンをもらう。
このイベントの柱となっているのが天下の「ピエール・エルメ」
パリには8店舗。
昨年までは1箇所につき3個の好きなマカロンを選らぶことができたが今年は1個のみ。一人で全店舗回れば定番&新味あわせて24種類すべてゲットできたのだが、(昨年は2人で5店舗回って30個ゲット済)
やはり3つでは商売あがったりだったのだろう。。

さて、今年は限られた時間ひとりで回ることに。効率よく回るにはどういう順番でまわるか?
まさしく時間との闘い、オリエンテーリングだ。

家の近所は一番最後に回ることに。最初はオペラ地区。
ここにはデパート内に2店舗、路面1ここから攻める。

平日ということもあって昨年(日曜日)に比べると全然並んでない。案外すんなり。
一つの店で好きな味を一つ選び、寄付して次の店へ。寄付をすると手にシールを貼ってくれる。

オペラ地区を後に、次はコンコルド広場近くの店まで歩いて向かう。
ここではゼリー菓子の試食もくれた。

また寄付して1個もらう。

次はバスに乗ってシャンゼリゼ店へ。
バス待ち中のコンコルド広場と雲。。


シャンゼリゼ店を後にして、自宅近くの店舗で〆。
ピスタチオ&フランボワーズ、フォアグラ&フィグ、ミント、ジャスミン、カシス、ローズ


2時間弱で6店舗。そして6個のマカロン。。。
昨年なら18個・・。と皮算用してしまう。
しかし、労力より食い気が勝ってしまうという悲しい性。

毎年恒例のオリエンテーリング。こういうことでもなければパリの中をあちこち動き回らないだろう。

2012年3月11日日曜日

見本市:家畜ゾーン

家畜ゾーンは2つのパビリオンにそれぞれ

*馬・ロバ・ポニー・犬・猫などの愛玩的動物ゾーン

*牛・豚・ヤギ・羊・鳥などの食用ゾーン

として存在している。

この動物ゾーンは、身近な動物が、リアルに触れるくらいのところにいる。
そのためか、このイベント自体の一番の人気スポットでもある。


犬のしつけ教室

イベントの目玉 家畜ゾーンの会場


ヤギ


乳牛

乳製品会社のブース

チョコチップ入りバニラ味のヨーグルト配布:試食 おいすぃ。

これらの動物は、フランス各地の農場から大型トラックに載せられて展示のためにやってきている。
紹介しきれないほどの動物達が、目の前に。触ろうと思えば簡単に触れる。だが、一応「触らないで」の看板が掲げられている。
が、やはり可愛い動物達にかなり多くの人が「なでなで」している。動物達にとってはこのイベント開催中の10日ほど相当なストレスを感じるに違いない・・。


最後は、海外物産展。日本のブースもあったが、正直、つまらなそう&物品が高すぎる。
販売されているものも魅力なし。日本人でさえ普段は使わないような調味料なぞなぜ売る???


我が家は今年も「イタリア」コーナーで生ハム「ROVO」を購入。スーパーのパックに入っているハムより断然美味しい。その場でナイフでカットしてくれます。


野菜&園芸コーナーも充実。写真一枚・・


食料自給率100%超えるっていいことだ。

2012年3月10日土曜日

農業大国フランス:見本市2012

フランスで最も人気のある見本市のひとつ、Salon d'international de l'agriculture(国際農業見本市)に行ってきた。


毎年2月の終わりから3月の始めにかけて開催されるこの見本市、私は今回3度目の訪問。
この期間は一大農業テーマパーク化するのだ。

各パビリオンには
・フランス全土各地域の物産展ゾーン
・フランス海外県(旧植民地)ゾーン
・家畜ゾーン1・2
・農業ゾーン
・海外物産展ゾーン
・企業ジーン
など、「フランスは農業大国」を再認識させる展示が目白押しなのだ。

※中学の頃、地理の時間で「フランス=農業大国」と習いました。


さて、まず真っ先に向かうのは「フランス地方物産展ゾーン」
日本のデパート物産展の何百倍の規模で出展しているので面白い。

アルザス地方の名物菓子「クグロフ」を売る店。

ブルゴーニュゾーンはほとんどこのようなワイン生産者の店。

パリをはじめとするイル・ド・フランスからはパンゾーン。

大西洋に面したブルターニュ地方は海産物
ホタテの串焼きと白ワインを買って立ち食い。



ミニハンバーグの試食。

北フランスはビールが有名。スタンドで飲む。

ワイン、ビール、パン、チーズ、生ハム、パン、魚介、フォワグラからデザートまで何でもござれの物産展。買い食い&試食でおなかを満たして次のゾーンへ続く。

2012年3月7日水曜日

セレブの街とりんご街道

オンフルールに一泊した後は、セレブの街ドーヴィルへ。

ベルエポックの時代にはパリに住むブルジョワ階級の人たちがこぞって出かけたバカンス地。
鉄道の開通も早かった。

今でも、その名残はあちらこちらに見受けられる。
ドーヴィル市役所

魚市場


金持ちの集まる場所には、カジノと競馬場がつきもの。
そして最高級ホテル・・。

フランス屈指の5星ホテル ノルマンディ

こんなところに泊まれる身分になってみたい。。

このホテルは、1966年公開のフランス映画「男と女」の舞台となったホテル。ダバダバダ・ダバダバダ・・・
昔のフランス映画特有のアンニュイな感じでドーヴィルの海岸やホテル、そしてパリのアパートが映し出される淡々とした映画。

じゃちょっとお手洗いをお借りしよう・・・。

ついでに、ホテル探検。
広くはないが豪華なロビー

両脇はサミットでも使われました、会議室。廊下にて。

レストランの奥に中庭。

映画のワンシーンでここのレストランで食事をするシーンがあるのだが、レストラン前に出ているメニュー
の価格にビックリ。お大尽専用・・・。


ホテルの前はブランドショップが軒を連ねる。


海岸は奥行きのある広い砂浜。曇った空がまたアンニュイな雰囲気をかもし出す。。


ちょうど今、アジア映画祭が開催中です。松本人志監督作品さや姫も上映予定。

天気も悪く寒いのでそそくさと次の目的地へ移動。

だんだんと「水曜どうでしょう」的な旅になってくる。。

まずは腹ごしらえ。途中の知らない街だけど、少し大きな街で車を停めて目ぼしいレストランを見つける。
エスカロップ・ダンド ノルマンディ風(七面鳥のクリームソース)

次の目的地は「カルヴァドスのカーヴ(醸造所)」。
カルヴァドスとはりんごのブランデーのこと。度数40%で食前酒として用いられる。
カルヴァドスというのは実は地域圏の名前でもある。この圏内に「シードル街道」と呼ばれる
りんご畑と醸造所が点在している道路がある。今回訪れるのは2回目。


今回は以前行った村とは違う村にある醸造所。どうやらパリでのコンクールにて金賞を何度も受賞しているのだとか。

村はひそーり。村の中心には必ず教会が存在。

村のはずれにカーヴを構えるPIERRE HUET

カーヴ入り口と利き酒コーナー

ずらーりと並ぶカルヴァドスの数々。2年ものから30年以上のものまで。

いくつか試飲させてもらう。試飲してから買うのが一番!

色も香りも全然違う。若いのはアルコール臭がきついから、食前酒で飲むよりは、料理やお菓子つくりに最適とのこと。古くなるにしたがって熟成がすすみ味わいがまろやかになるとのこと。
いろいろ迷って我々は8年ものを購入。

ここではりんごの発泡酒「シードル」も作っているので、そちらも試飲。
ま、ジュースだな。

シードルは、スーパーで流通しているものはクセがないかわりに特徴もないが、
ここのは、樽の香りもついていて ザ・天然 な感じ。


いくつかお買い上げ、ただいま堪能中。

2012年3月3日土曜日

宿の探し方。

ル・アーヴルからオンフルールへ移動。
当日の朝まで宿が確定していなかったが、朝マダムから電話が入り今日の宿が確定した。

我々の旅はほとんど、シャンブルドットと呼ばれる民宿を利用している。
基本的には、家主の家もしくは敷地内の空いている部屋に泊めてもらうためホームステイ感覚で過ごすことができる。
手作りの朝食が味わえる。お値段がとてもリーズナブルという利点がある。
さらには、宿の人とは予約時の電話コミュニケーション+滞在中もフランス語をフル活用しなければならないという語学鍛錬にはもってこいだ。

シャンブルドットの探し方は二つ。
一つは、泊まりたい街の観光案内HPから宿情報経由で探す。
一つは、フランス民宿サイトから探す。
今回は、オンフルールという街の観光案内HPの情報からピックアップ。

たった2日前にノルマンディへ行こうと思い立ったため、シャンブルドットの部屋を取れるかどうか定かではなかったが、とりあえず部屋があるかどうかメールにて聞いてみた。

「部屋空いてます」

という返事があり、「最終確認の電話くれたし」のメッセージをもらい前日に電話するも留守電。。

とりあえず「明日行きますが、また朝に電話します」とメッセージを残し、確定しないままノルマンディへ向け出発。
途中で宿のマダムから電話をもらい「待ってます!気をつけていらしてね」の返事をもらい一安心。

マダムの家はオンフルールの住宅街。
ニコニコした感じのよいマダムが出迎えてくれました。

どうやら、前日に家族で「日本人じゃないかな?」と話していたらしい。

実は、昨晩携帯の充電が切れてしまい、朝あわてて充電したら私からのメッセージが入っていて電話をくれたそう。こんなゆるい感じが田舎の親戚の家に泊まりにいくようで楽しい。

シーズンオフということもあって、貸切状態。


歩いて15分ほどで旧港に面した町の中心に出られるということで偵察に出かける。

オンフルールという町は、私の大好きな「エリック・サティ」の出身地。
このあたりは海に面した素敵な町が目白押しだが、可愛い港に惹かれて滞在地に決定した次第である。




写真で見ると広そうに見える旧港もディズニーシーより小さい。

一通り散策し目ぼしいレストランをチョイス。一旦宿へ戻る。

夜、車で旧市街へ。日が落ちたとたん凍えるような寒さ・・・。

旧港に面したお洒落レストランにてディナー。
久々の新鮮な魚介を堪能。

やっぱり白布ナプキンはいいものです。

お決まりのムール貝。
えびのノルマンディ風。
カフェグルマンで〆。

シャンブルドットの朝食。

自宅農園で栽培しているあんずとカシスのジャムは手作り。


今回も良い出会いでした。

Chez madame bouet にて。