それくらい定番の地域だ。毎年８月には南へ行く高速道路が大渋滞というニュースもよく見る。
フランスで「地中海でバカンスを過ごしたざぁます」と言うとニースやモナコなど、どことなくセレブな雰囲気の漂う「コート・ダ・ジュール」と呼ばれる地方。バカンスの横綱だ。
地中海に面した地域はそのほか、マルセイユがある「プロヴァンス地方」とペルピニャンなど西側にある「ラングドック・ルシヨン地方」がある。
カルカッソンヌから離れず、綺麗なビーチがあって、かつ魚介類が美味しい港町がある・・。
フランスのツーリストインフォメーションのサイトをいろいろ検索していった結果「sète セート」と呼ばれる港町にたどりついた。
観光案内HPにはもちろん「青い空、白い砂浜、紺碧の海」の写真や名物料理の美味しそうな写真などが紹介されており、期待感いっぱいで向かった。
宿はもちろん港の近く。港の近くには美味しい料理を食べさせてくれる料理屋があるってのが相場。
だが、高速を降りて目的地に向かうのだが、綺麗なビーチも漁港も見えてこない。工場や貨物列車の線路、汚い運河、クルーザーなど。
あれ？宿間違えて予約したかな？と不安が募る。
宿は確かに港沿いではあるが、コンテナ輸出用の港。地図しか確認してこなかったのでとんだ誤算だ。しかも隣は謎のタンク基地。
オーシャンビューではあったけど、見えるのは今まさに輸出されようとしている車の数々と貨物船。微妙・・。
観光案内HPには確かに賑わいを見せる雰囲気の写真が掲載されていたのだが、、もしかして同名の町だったのかも。。
心配になってフロントのおじさんに聞いてみると、大丈夫、「歩いて１０分程度にレストランや店が並ぶ通りがあるよ。」
早速街の探検にでる。ここでまずやらなくてはならないのは洗濯。旅の中休みには洗濯は必須だ。コインランドリーを探す。
教えられた通りに歩くと広くて綺麗な運河が現れ、釣りを楽しむ人達が堤防にたくさんいる。
だんだん港町の雰囲気が出てきたが、やっぱり何かこう、、一味違うような。。
－アラブ人ばっかりなのだ。－
運河をひとつ渡るとケバブ屋とチャイ屋とアラブ屋（アラブのおやじがやっているミニコンビニ）が立ち並び、およそバカンスとは関係のない地域に来てしまった。
その中にコインランドリー発見。しかし薄汚れていて、数少ないマシンの半分は「故障中」。洗剤も切れてしまっているようだ。
違うコインランドリーを探そうと次の運河を渡ると、急に雰囲気が「フランスの港町」に変わった。カラフルな壁の建物が並び、運河沿いは魚介レストランやカフェ。あぁ、ここか中心地は。
ちょうど地元のイージーライダーの会のイベント最終日だったようで、ハーレー・ダヴィットソンに乗ったオッサン軍団がここぞとばかりに自慢げに爆音を轟かせて披露している。
結局コインランドリーが見つからず宿に帰ってフロントの人に「コインランドリーが１箇所しかないのに洗剤が買えなかった・・」と言うと、「本当はダメなんだけど特別ね」とホテルの洗濯洗剤を（３回分）分けてもらい無事に洗濯終了。
なんだかHPの紹介と若干ずれている気がする。
アラブ人がたくさんいる、、街もアラブっぽいと思ったら、モロッコへの定期船がすぐそばから出ていたのだ。なるほど。
旅って行ってみないことには、本当のところよく分からなかったりするよね。海外ならなおさらだけど。
返信削除町の感じや、旅館、ホテルもＨＰの写真のイメージを持って行くと、「全然、違うじゃ～ん」なんて時もあったり・・。
海外なんて私の場合は日本で、ガイドブックと地図で作戦練るけど、近そうと思っていたのが遠かったり、その逆だったり、坂道だったり・・・と色々。
それがおもしろかったりもするけど。
でも、洗剤をくれたりとか、ホテルの人やさしくて良かったね！ 日本人の行く南仏ツアーより、ディープで、
おもしろい旅なのは間違いないね～。
観光案内やホテルのHPとかパンフレットって「良く見せる」ことに重点を置いているから、いつまでたっても新築のままの様子だったり、写っている人の服装なんか明らかに時代が違ったりする場合も。。百聞は一見にしかず。
返信削除確かに綺麗なビーチもあって、美味しい海鮮もあったのだけど、人のブログや観光案内のどこにも「アラブっぽい雰囲気もある」とは書いてないんだよね。でもここはヨーロッパの港の雰囲気も、エキゾチックな雰囲気も味わえていささかディープな感じもあったよ。
ホテルの人は感じが良かったよ！！