城塞都市カルカッソンヌ
雨が降る前に撮った城壁写真
あっという間にカルカッソンヌに着いたように書いてしまったが、ここはスペインの国境も近い南西部に位置する。高速道路を走っていると、「バルセロナまであと1時間」と表示が出てくる場所で、独特の訛りもある。スペインナンバーの車両もたくさん見かける。
前日の大雨で濡れてしまった衣類を乾かすため、季節はずれの暖房を風呂場に入れたのだが翌朝、靴とジャケット、ジーンズなどは乾いてない。
あいにく靴は1足しか持って来ていないので、その濡れたままの靴で1日を過ごすということを考えるとかなり憂鬱になった。
仕方ないので我慢して朝食を探しに街へ。
遠景の写真だけ撮って
また城壁の麓へ戻ると「第14回カルカッソンヌ祭り」と書かれた垂れ幕とともにフリマが開かれていた。城壁の下のちょっとした商店やカフェ、民家が連なる「参道」に家庭の不用品やいつの時代のものかわからない年代物、骨董と呼ぶには首をかしげるような怪しげなものまで各々出品している。
商店会の人がクロワッサンとショコラチンとコーヒースタンドを出していたのでこれを朝食として、食べ歩きをする。二人でコーヒーとそれぞれ菓子パンをもらって全部で1€。ボランティア価格である。
元来フリマが好きなので、お城への興味よりフリマそぞろ歩きに夢中。しかしこのとき一番買わなきゃいけなかったのは「靴」。誰が買うのか?と思わせるような古びたものから新品を出している人も結構いたので、普段使いできるようなものを探した。
新品同様のぺったんこ靴。聞くと4€ということで即決。これで1日濡れた靴で歩き回らなくて良いのだ。
我ながらまたフリマでよい買い物ができたのでそそくさと宿へ帰る。
今日も雨は降らずともどんよりした天気。しかしここには1泊で次の目的地へ行くことになっていたのであまり長居もできない。
宿をチェックアウトした後、城壁内へ再アタック。
昨日の大雨の爪あとが随所に残っている。近道の獣道も、もともと狭いのに半分が土砂で埋まっている。
さて城壁内へたどりつくと、そこはモン・サン・ミッシェルと同じように土産屋が軒を連ねる。こちらのほうがレストランやカフェの数がモンサンより多い。
ここで狙うお土産はただひとつ。観光地にあるメダルゲットなのだ。
古いお城の見学は8.5€。この中の土産屋に「パリ造幣局謹製のメダル」はあるのだろうか?土産屋だけ見ることはできないので、チケット売り場の人に「この中に土産屋はありますか?」と聞くと「ひとつしかないけどあるよ」とのこと。チケットを買う前に土産屋があるかどうか聞く観光客はほぼ皆無だろう。
チケットを購入して一目散に土産屋へ。あった!メダルマシン!ニヤニヤしながら購入。ひとつ2€也。この旅二つ目のメダルゲットだ。
名物にうまいものなし?!を検証する。
この辺の地域はフォアグラやトリュフ、きのこ、鴨料理が名物といったところ。
コッテリしたフランス料理が好きなら間違いなく気に入る地域だと思う。
「カスレ」と呼ばれる白いんげん豆の煮込みにソーセージや鴨の足を入れた料理が一番の名物なのだが、レストランで頼むと少し時間がかかるようだったのでその他鴨料理をそれぞれ頼む。
パリと違うのは付け合せに「ラタトゥイユ」が付いてくることだ。
柔らかくて臭みもなくておいしゅうございました。
ちなみにカスレはそこらのスーパーで缶詰や瓶詰めで安く購入可。豆の煮込みなのでフツーの家庭料理である。甘からず・辛からず・・・。
靴ゲットできて良かったね!
返信削除スペイン寄りなんだね~。日本ではありえないことだから、
おもしろい。
お料理もおいしそう。こってりみたいだから、
日本の高齢者には食べられないね、きっと。
私は今のところこってりも好きだけど。
フォアグラ、トリュフに鴨なんて、日本では高級なメニューだよね。
日本の洋食店では、よく付け合わせにラタトゥイユがでてくる気がする。
カルカッソンヌのお土産はこの靴とメダルだけ(笑)スペインまで1時間の距離だから、行っても良かったかも。
返信削除料理はとことんコッテリ。よく日本のツアーで「フランス周遊10日間」なんてのがあって、退職したくらいの年齢の人が参加しているけど、料理がダメなんじゃないかなって思う。
ラタトゥイユって南仏名物だからか、毎日食べてた気がする。。
ここには載せてないけど、どこと言わず毎日ランチで食堂に入ってはラタトゥイユとごはん(米)をもらってた(笑)