約3週間の日本滞在中、またもや問題勃発。
「ライフラインの一部、ガスが絶たれる」
滞納して、ガスが止められたのではない。
ガスの元栓を勝手に閉められてしまったのである。
概略はこうだ。
10月に入り、我が家の前の通りで「ガス管交換工事」が徐々に始まっていった。
10月中旬、ちょうど私が日本へ行く日に、「アパートの古いガス管を新しい管に交換するため、約12時間ほど供給がストップしますよ」との張り紙がされていた。
私はしばらく日本だし、さほど気にせず旅に出た。
日本に到着後、夫から「ガス、、まだ使えないんだけど・・・」とメールが。
「フランスのことだから、多少時間がずれるんじゃないの?」くらいに考えていた。
ところが、来る日も、来る日もガスが使えないとのこと。
ガス管工事後アパートの玄関先に「閉めた元栓の安全な開け方」のビラが一枚置いてあったそうだ。
それによると、キッチンにあるガスのメーターの元栓を閉じた状態を確認して、建物の踊り場に設置してある各家庭のガスの元栓を回して開けて、そのあと、再度キッチンの元栓を開けて点火するとのこと。
注意書きには、各家庭のメーターに小さい札がかかっており、そこに番号が書いてある。その番号と、踊り場にある大元の元栓の番号を同じかどうか確認してください。とのこと。
ちょっと待てよ、我が家のガスメーターに番号札なんてかかってない。
踊り場の元栓も、番号がかかっていない。
これじゃ、どの元栓がどの家庭のものか、さっぱりわからん。
その上、図解上ではL字型の工具のようなものが元栓にささっており、矢印で「こうやって回せ」と書かれているが、肝心のL字型工具なんてない。
夫は、あれこれ部屋中探し回ったが工具を見つけることができず、会社からドライバーやスパナを持ってきて試してみたがどうもうまくいかない。
結局、夫も1週間の出張で不在にしていたため、ガステーブルを諦めてカセットコンロを使うようになった。
主婦としては、毎回カセットコンロを使うのも不経済であり、ガステーブルをなんとか早く復活させたいもの。パリに帰宅早々、どうにか、こうにか不動産屋と連絡がつき、事の顛末を話すと、
「お宅の界隈で9月頃から突然ガスの供給が1週間程度ストップしてしまうところがあったそうで、古いガス管を交換する工事になったようです。」
あ、それでガス管工事が10月から始まったのか。
「それで、ガスの元栓はどうやって開ければ良いのですか?踊り場に4つ元栓がありますが、番号が書かれておらずどれがどの家のかわかりません。こういうのは、アパートの管理会社でわからないんですか?大家さんは開ける工具など持ってないんですか?」
「おそらく、ガス会社が適当なんですよ。普通番号が記されているはずだがそれを怠っている。工具はガス会社しか持っていない特殊な工具だと思いますよ。アパートの管理会社や大家さん、一般の人は持ってない道具です。それを閉めっぱなしにして行ってしまうのは明らかに向こうの責任なので、電話してきてもらってください。」
「電話してもなかなかつながらないんです。」
「同じような人がたくさんいると思われます、何度もしつこく電話してみてください。もしくは、大きなスパナやドライバーなどで開けられると思うんですが、、もう一度やってみてください。こちらではどうすることもできません」
「・・・はい、やってみます」
またガス会社に電話するのも、その時間がもったいない。そして、いつ来てくれるのかもわからない。
仕方がない。
4つの元栓を順番にいじってみよう。ガスが漏れたらそれまで。私に非はない。
これがガスの元栓BOX。角にもう2つ設置してある。
友達から借りてきた工具や家にあったスパナを駆使して、元栓のコックと格闘。
生活がかかっているため、普段は出ない力が出てくる。馬鹿力ってやつだ。
少しずつ回ってきた。第一の元栓なんとか開いた。
キッチンに戻って、メーターについている元栓をゆっくり開けて、ガステーブルのつまみをひねる。
ガスの臭いとともに炎がついた!
わー。やっと復活。
一発目にして探り当てられてヨカッタ。
帰国そうそうお疲れ様でした!
返信削除フランスって結構アバウトなんですね(苦笑)
日本じゃ考えられないし…。
でも、このような状態でフランス語で話せるなんてすごい!!
そして、一発目で我が家のガス栓を的中させるところもさすがです!!!
Relaさん
返信削除日本にいる間中ずっと気がかりだったのが、このガスの問題でした。
こういうときに限って、電気湯沸しポットも壊れて捨てたばかりだったので、電子レンジでお湯を沸かしていたそうです。
フランスは、かなりアバウトなので最初の頃はイライラすることも多かったけど、今はそのゆるい感じに慣れてしまい、日本のキッチリ感に感動しっぱなしでしたよ(笑)
元栓一発的中は私もビックリ!
大変だったね。海外ならではな苦労だね。
返信削除日本はそういうのはキッチリしてて当たり前だからね。
それにしても、帰って早々で疲れたよね。
頼れるのは自分だけだね(笑)
そんなお国柄に慣れたら、気長な性格になれそう。
あと、自分で解決していくたくましさが身につくね。
ぬくたんママさん
返信削除帰国早々、ガスが使えないってかなりストレス!
本当、自分でやっていくしかないんだなって改めて実感しました。
そうそう、ちょっとやそっとのことでは驚かなくなったよ。あぁ、またか。みたいに(!)
毎日がサバイバル、何かと対決してる感があって、一つ解決すると、また自分のステージが一ランク上がったなって思う今日この頃です。