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2011年12月21日水曜日

覚書 健康診断&面談

この1年でフランス-日本を3往復。
3ヶ月ずつ滞在していると、パスポートコントロールで怪しまれること山の如し。
最後の日本入国時には税関にて「アナタ、こんなにEU圏を行き来してるけど理由はなんですか!!」と怪しげなバイヤーの如き扱いを受けて腹が立った。

しかし、今回はしかるべきVISAを手にして出国。帰りの便のチケットの有無も聞かれないし、滞在許可証の提示も要求されない。何か言われたら「ひかえおろ~このvisaが目に入らぬか!!」と言ってやろう。気持ちが大きくなって座席のグレードアップもしてしまう始末。

さてフランス入国後、滞在許可申請をしなくてはならない。visaはいわば数ヶ月間限定の渡航許可書だ。他の国のシステムは知らないが、visaを持っているだけで滞在が許可される国とフランスのように改めて滞在許可を申請する国がある。
昔は、入国後県庁(パリの場合は警察署)にしかるべき書類を持って提出、その後移民局にて健康診断&滞在許可証の発行という手順だったが、いつの間にかすっかり手続きが変わっている。
まずは、パスポートのvisaのページと入国スタンプのページをコピーしてそれを移民局へ書留で送る。移民局から召集書が送られてきたらその日に出向く。という手順だ。
この手順は、労働visaの人、フランス人配偶者の人、学生の人も同じそうで、それらの人たちのブログを見ると、書留を送ってから1ヶ月、2ヶ月たってやっと返事が来るということだ。

ところが、私が書留を送って無事届けましたという郵便局の控えとともに召集令状も郵便受けに入っていた。日付からすると、私の書類が届く前に投函している。1年間も我慢して待ったんだからそれくらいの特別待遇があってもよかろう。

召集令状には、健康診断と面談、滞在許可証の交付日程が記されている。
12月○日 8:30 厳守

その日は荒天。若干暴風雨ぎみ。バスティーユの移民局に8時に到着してしまったがもうすでに40人くらいの列ができている。傘を差しながらまだ真っ暗な中凍えて待つ。
健康診断の予約が入っている人の列と何がしかの申請を待つ人の列とだんだん広がってきて道路にまではみ出す。この状況を見ているはずなのに職員は一向にドアを開けない。
予定より少し遅れて中に入れた。
いろんなvisaを携えた人たちが総合受付で割り振られる。学生visaの人はそこに待機して、労働visaの人はこちらの部屋へetc.
私の番が来て、マダムはこちらへ、、、、と案内係に連れられて別セクションへ移動。
もう一人私と同じ状況のアルジェリア人のマダムも一緒だ。「あなた達は来週パリ警察へ行ってね、今予約するから」と案内を受ける。
その後、係りのおじさまに案内されきれいな塾の部屋みたいなところへ通される。
ここでは先程いた労働visaの人たちがすでに着席していた。

総勢約30名。パッと見はアフリカ系が半分、アラブ系と南米系が半々、中国人が5名くらい。日本人は私のみ。そこで私達は「ようこそフランスへ」というビデオを見た。
内容は、フランスの三大標語Liberté, Égalité, Fraternité(自由・平等・博愛)の解釈や宗教観なども含め、フランスの紹介イメージビデオ風なものであった。
コーヒーやジュースなどの飲み物も用意されていたので、皆それを飲みながら鑑賞。

ビデオ鑑賞が終わって軽いレクチャーがあり、その後は健康診断へ。
ここでの健康診断は2007年以来だ。テキトーな感じの身長体重測定のあとレントゲンへ。
レントゲンが終わると、個別の部屋に入り医者に問診を受ける。最後は胸部レントゲン写真をお土産に持ち帰る

その後、移民局の職員による個別面談があった。
住所、電話などの確認から、セキュリティソシアル(国民保険)の有無、学歴、職業などなどの質問を受ける。そして移民が受けるべき講習の丸一日コースのフランス市民生活講習と半日のマンツーマン形式の職業訓練の予約をその場で入れてもらう。日付は自分で選ぶことができる。
滞在身分によって丸一日コースの講習を2科目とる人もいるようだ。この面談を通して仏語レベルがチェックされ、一定レベルに達していないと強制的に語学学校へ行くことになるとのこと。ただし無料。

面接後にフランス生活に関する講座受講終了書とフランス語習得済みの証明書をもらう。

2 件のコメント:

  1. ぬくたんママ2011年12月24日 7:22

    ん~。。 すごいね・・・。
    聞いているだけで疲れてきちゃう(笑)

    日本に滞在している外国人は、日本語が一定レベルに達していないと強制的に語学学校へっていうのは、ないよね?!
    聞いたことない。 
    でも、無料ならいいよね!
    私の友達のアメリカ人は、6年ぐらい日本に居るけど、
    いまだに日本語がそんなに話せないもん。

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  2. やったことのある人だけが共感できるこの苦労・・。でも聞いてもらえるだけでも軽減されるよ!

    そうだね、日本では語学必須ではなさそうだね。こちらでは「フランスに来たのだからフランス人のように振舞え」的なものを感じたよ。。
    語学については免除されたんだけど、無料だったらいいよね。

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