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2011年12月28日水曜日

覚書 就職活動その1

先日、移民局での面談の際、就職活動をしているか職安への登録はしているのか聞かれた。
滞在許可証が無事手元に届いてから就職活動を始めようと思っていたので、「まだです」と答えると、面接官が「え?何で、就職意欲無いの?!」と怪訝な表情で聞き返してきた。

滞在許可証が手元に来てから探そうと思っていたんです」と答えると、あ、それならいいわ。と職業訓練について説明してくれた。

移民が受けるべき4つの講習のうち、「職業訓練(直訳)」という項目がある。
※実際は就職支援的なもの
すでに働く場所が決まっている、もしくはすでに働いている人に関してはパスされるようだ。夫君もこれは受けたことがないと言っていた。

1週間ほど前、電話にてこの職業訓練の担当係員から「日時、場所の確認、持ち物の連絡」があった。
そこで「CV(履歴書)はもう書いた?」と聞かれたので、「いや、まだです。用意しておきます」と言っておいた。

一体、この職業訓練なるものは何をするのか?
あまり参考にはしないが、インターネット上の人のブログを見ると、面談形式で今までの職種だとか、今後希望する職種について聞かれるが、30分程度で終わるというもの。


一応、私にあてがわれた時間は10時半~13時半の3時間。半日講習と記されている。


3年前に同じく受けたという友人に聞くと、やはり3時間の予定ではあったが実際は30分、待ち時間が長かったが、わりとすぐに終わったという。
内容は、やはり面談形式で、今までの職種やどうやって就職口を探すかなど自分の書いていったCVを元にパソコンに入力して終わりだった・・ということだ。


CV(履歴書)については、かつて働いていたパン屋に出していたものがPCに残っていたのでそれを前日に、友人に添削チェックしてもらい万全の体制で臨んだ。


小部屋に通され、係官の女性とマンツーマン面談の始まり。
こちらとしては、「30分で終わる」という少しホッとしたような気分というか、「3時間みっちり面談ではない」という気楽さがあった。

はじめは、住まいについて問題はないか、いつフランスに来たのか、など身辺のことを聞かれる。

そして、今何か就職活動はしているか聞かれる。
「アノンス(求人情報)は見てます」と答えると、「何の?雑誌?インターネット?」と突っ込まれて聞かれる。「まだ、日本語サイトの求人です・・・」と言うと、「ソレジャダメよ!」と。「1年2ヶ月もブランクがあってフランス語も結構忘れてるし、とりあえず日本語で求人あるかなと思って。」「フランス語は少しずつ挽回できるから問題ない。とりあえず間口広げて探しましょう!」とやる気満々。

今までの職務経験&日本、フランスで取得したディプロム(資格・修了証)を元に、いろいろな分野から「こういう仕事はどう?」「これはどう?」と提案される。

ところが、だんだん話がエスカレートしてきて、「ホテルとかどう?」「旅行会社はどう?」「日本料理作れるなら和食レストランのキュイジニエどう?」とか「雑貨屋さん、MUJIとかどう?」とか

挙句の果てには「寿司つくれる?」これにはさすがの私も「NON!」「寿司は職人が作るのでできません。。」「じゃあ、マキは?これはできるでしょ?」ちょっとあきれ果てて「寿司には興味がない」というと、
やりたいか、やりたくないかじゃなくて、できそうか、できるかが大事なの!」と言われる始末。
とにかく、就職活動は間口を広げて行なったほうが見つけやすいということだ。

こんなくだりが多々ありつつ、できそうな職種それぞれのコード番号を書き出してくれる。(職安等にて希望職種コード番号が必要なため)

この職種探しが終わると、今度はその中でも一番やりたいことについて考えるタイムだ。
それを職業にするには、どうやったらできるのか?

彼女は私の持っているとある資格に目をつけた。私もそれを生かした仕事ができたら一番いい。
ちなみに寿司職人ではない。

まず、その資格がフランスでも適用できるかどうか審査をしなくてはならないそうだ。
審査費用は70ユーロ。もしダメならフランスで似たような資格があるからそれを取ったほうが良いと。

フランスでのその資格について彼女がその場で調べてくれる。
いろいろなコースがあるが、費用も少なくわりと短時間で取得できるコースが見つかった。
年明け早々願書受付がはじまると書いてある。彼女も「絶対行ったほうがいい、これがあれば就職にかなり有利になる!!」といって、ノリノリだ。というか、私も結構乗り気だ。

こまごまとしたくだらないやり取りやここには書かない超個人情報的なくだりも含めてたっぷり2時間
30分で終わってしまった人たちは、一体何を話したのだろうか??


個人的には、失業率が最悪なペースのフランスにおいて、外国人の就職支援をかなり丁寧にしてくれるのはありがたいと思う。

ちなみに、就職ちゃんとできているかどうか、追跡調査するとのこと。

4 件のコメント:

  1. お久しぶりです!
    日本から帰ってきて、なんか色々と大変な手続きなんですね。
    ビックリしました!!
    就職活動、すごいですね…。
    途中、寿司は握れなくても巻きは出来るでしょ!のところは、
    笑ってしまいました(笑)
    良い就職口が見つかるといいですね♪
    陰ながら応援してます★

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  2. Relaさん
    いつも応援ありがとう!!
    人によっては、これらの手続きがなかなか進まないって人もいるんだけど、私は立て続けに来たから結構ハードでした。
    就職活動は、今職業訓練校への申し込みをしたのでその結果次第で次のステップへ行こうと思うのだけど、抽選なんだよね。。
    一応、日本での経歴も考慮に入れて、その職種でも働けるように職安登録番号はもらったよ。(私達が5年もやっていたあの仕事・・笑)
    日本人が全員寿司握れると思ってるのか??って疑ったよ。私、おにぎりでさえ下手くそだからさ(笑)

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  3. ぬくたんママ2012年1月7日 6:14

    へ~。すごい熱心な担当者だったみたいだね。
    追跡調査までするんだね~。 
    フランスに来て仕事もなく、お金も無くなって、自分の
    国に帰れなくなる人が増えているから?とかなのかな・・。

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  4. ぬくたんママさんへ
    この担当者はかなり丁寧だったと思うよ。追跡調査はおそらく就労希望者全員に対してあるとは思うよ。

    フランスでは就労は国民の義務。日本と一緒。
    働かない=税金の徴収ができないどころかその人たちを援助するお金が減る一方。。だからちゃんと働かせたいんだよね。

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